同じ空を見ている友へ

 昨日は凄い夕焼け空でしたねぇ。

召喚獣が出てきそうな空(トイ)

召喚獣かなんかが、雲の渦の中から登場するんじゃないかと思いましたよ。
知り合いの色んなブログでも似たような記事を見つけて、
「やっぱり類は友を呼ぶんだな」なんて思ったりしました。

 でも、やっぱり写真だと見た目どおりの色が出ないですねぇ。
人間の目ってのはすごいもんです。
そんなわけで、上の写真は思いきってトイカメラ風にしてみましたが、
いかがでしょうか?ちょっと禍々しさが漂っちゃってますが…
最近トイカメラ風の写真に興味津々なんですよ。
グアムで撮った写真なんかもこんな感じに大変身です。

バイオ4を思い出す庭

バイオ4を思い出す庭(トイ)

 この写真は携帯で撮った写真を、パソコンのソフトで加工してみたんだけど、
もともとこういう写真を撮るように作られたトイデジっていうジャンルの
デジカメもあるらしい。
 調べてみて俺が惹かれたのは、デジタル ハリネズミっていうトイデジ。
定価15000円で、現在予約受付中(売切れ中)
中古だと希少価値からなのか、40000円近い値段になっているらしい。
 ソフトを使えば、今あるカメラ(携帯)で同じような写真も作れるし、
プレビューを見ながら調整もできるんだけど、もとからそういう写真しか
撮れないカメラって魅力なんだよね。
運まかせっていうか、その場限りっていうのがさ。
ただ、15000円は高いゎ……7000円代なら飛びつきそうだけど…

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主役にはなれないけど、名脇役っていう味

 おうちが映画館、麻生さくやでございます。
大喜利の自己紹介風にはじめてみましたが……どうですかね?
とりあえず、ありあわせのスピーカーで5.1chサラウンドを
実現してみたんですが、なかなかの迫力と臨場感ですよ。
 スピーカーがありあわせなんで、音のバランスがちょっとチグハグで、
さすがに、あたかも本当に足元に薬莢が落ちたかと思った…ってほど
リアルな臨場感ではないですが、墜落した飛行機の振動はビリビリと
伝わってきました。映画館のような迫力のサウンドです。
これで45000円は安い買い物だったと思いましたよ。
また、貯金に余裕が出てきたら、フロントの3つのスピーカーを
同じスピーカーでそろえようかな。3つあわせて1万円ぐらいなんだし。
 それはそうと、最近のスピーカーは小さくってもいい音を出しますね。
壁掛けで設置もできるから、思ってた以上に省スペースでしたよ。

 さて、「そんなことよりアレはどうなったの?!」っと思ってる人も
おりますでしょうか?「アタックチャンスだったんでしょう?」と。
結果から言うと…「空振りした」と。
知り合って間もなくって、連絡先なんかも知らないですからね。
しゃ~ないんで、来週末に持ち越しです。GW前に進展させたかったんだけどね。

 そうそうGWと言えば、今月富士急に言ったメンバーで飲みましょうってな
企画が持ち上がってまいりました。
話はみっちゃんから回ってきたんだけど、知らないうちにまた幹事みたいな
ポジションにいるのはなぜ??
とりあえず、5月2日の予定で進めてるんだけど、予約とかまだ大丈夫なのかな?
動き出したの自体が土曜日だったけど、もうあと5日なんだよね…

 そんなわけで、気になる恋バナはひとまず終了、と。
進展をご報告できるのはGWの後になるから、ずいぶん先になっちゃいますな。
それまでに、時間があれば状況だの心境だのって話を書こうと思います。

 で、いきなり普通の日記になりますが、浜松にお住まいで赤電を
利用したことがある人。そして、自動車学校前駅を使ったことがある人。
あの駅のホームに2本の線路があるのって知ってました?
知ってますよね?あからさまに存在してるもん。
じゃ~、その片方がまったく使われてないのはご存知でしょうか?
上りの電車も、下りの電車も全部片方の線路しか使ってないのよ。
だから、片方の線路は摩擦でピカピカなのに、片方はサビサビになってるの。
俺はそれが昔っから気になっててさ、「もう片方は何のためにあるんだべ?」
って思ってたのよ。(もしかしたら西鹿島の花火のときとかに使うのかな?)
 で、金曜に秀哉と遊んだときにその話になったんだけど、
秀哉はそんな俺の疑問を一蹴したわけ。
「えっ?!そうだっけ?確かに向こう側からしか乗ったことないな…」と。
びっくりしちゃった。みんな周知の事実だと思ってたからさ。
まぁ、OSADAの存在に気づいてなかった俺も秀哉と同じだけど…
 人それぞれ見てるところって違うもんなんだね。
自分にとってのあたりまえが、誰かにとっては新事実にもなるわけだ。
秀哉もずいぶんと新鮮な衝撃を受けたみたいでした。

 まぁまぁ、そんな話題もありつつ、金曜日は秀哉とメシに行って、
4時間ぐらいドライブしながら色々語らっておりました。
印象的だったのは、GWに九州に行って、25年ぶりの再会になるっていう母親と、
初対面の妹に会ってくるっていう話でしたね。
 「この世は老いも若きも、男も女も、心のさみしい人ばかり」とか言ってる
せぇるすまんもいましたが、複雑な家庭環境に育ってても、
それを一切感じさせずにいる人だっているわけですよ。
俺も秀哉と知り合ってから、その話を聞くまでの数年間まったく知らなかったし、
気づきもしなかったからね。
秀哉自身はさすがにちょっと気にしてて、俺に話すまでは友達にはほとんど
話さなかったみたいだけど、今では「誰でもそういう事情は抱えてるもんだ」
って思って、なんら気にしてないみたい。
 それでも、顔も覚えてない母親と、初対面の妹に会うってのは
さすがに気後れを感じてるらしい。
そりゃまぁ当然なんだけど、いい旅になることを祈っとります。

 

 で、金曜は寝るのが遅かったもんで、土曜日は昼までがっつり寝て、
オーディオの配線とかいじってるうちに1日が終わっちゃいまして、
日曜は熊千代さんと遊びに行ってきました。
「バッティングでもやろうか」って言う熊千代さんのリクエストを考慮して、
向かった先は最近KCやairgateも出没するらしいRAUND1。
 卓球やバッティング、バスケやダーツなんかをやって楽しんだんだけど、
キャッチボールが案外よかったね。
RAUND1でやらんでも…って思うかもしれないけど、
あのネットに囲まれた空間だから、おもいっきり投げれるのがいいですね。
暴投になっちゃっても取りに行かなくっていいんだもん。
相手が野球経験者の熊千代さんだったってこともあり、
久しぶりに思い切った投球をしてきましたよ。
おかげで今日は右腕と背中が筋肉痛です。

 そしてその後は、熊千代さん宅でちょっとゲームを。
FF13(だっけ?)の体験版をやらしてもらったんだけど、
ちょっと購買意欲が失せました……
なんて言うのかな、戦闘がめんどくさいのに、ストーリーもあんまり先が
気にならないし、何よりキャラクターに魅力がなくって…
あれは中古で安くなってから買った方がいいんじゃないかな?
映像はめちゃめちゃ綺麗だったけど、重要なのは中身だからねぇ。

 そんでもって最後は文字通りメインディッシュの夕食。
実はこの日の熊千代さんとの約束は、夕飯始まりだったのである。
県外から熊千代さんのところに遊びに来た友達がこぞって気に入り、
お持ち帰り用のお土産にまで購入していくという逸品らしい。
さらには熊千代さんが遊びに行った先に持ってったら好評になって、
毎月数個の発注が熊千代さんのところに届いていると言う。
仲介料とったらそこそこのお小遣い稼ぎになる勢いですな。
 で、気になるそのお店ってのは…

 

とんかつの「せんざん」

 

……の、付け合せの梅ザーサイである。
いやぁ~、目の付け所が違うもの。
お店に行けば、各テーブルにサービスで置いてある付け合せだよ。
いくら食べてもタダなのに、メインのとんかつ以上に話題になってるわけさ。
 そんなわけで、熊千代氏お勧めの逸品をいただいてきました。
確かに美味いですね。和食と白いご飯には、何にでも合うんじゃないかな?
毎日食べても飽きない味ですね。シブいところに目をつけたもんです。
気になったかたは、是非ともご賞味くださいな。
 ちなみにココに目をつけるのは熊千代さんだけに留まらないらしく、
せんざんではパックに入った梅ザーサイが購入可能。
俺も1パック買おうかと思ったんだけど、お会計の時には満腹すぎて、
購入意欲を失っちゃってたっけ…
さすがにとんかつ2枚は多かったよ。
…って言うか、さすがにちょっと食が細くなったのかな?
ちょっと前だったらペロリだったと思うんだけど、最後はくどかったな…
まぁ、胃もたれもムカつきもなく、今朝は空腹で目を覚ましたけどな。

 

 てなわけで、特別なことはほとんどしてない、のんびりとした週末でしたが、
それなりにバラエティに富んだ週末で楽しかったです。
熊千代さんには他にもお勧めの名店があるらしいんで、
また案内してもらおうと思っとります。
 ただまぁ、一番気合を入れてたところが空振りだったのは残念でしたね。
今週末はついにGWに突入するわけだけど、初日に飲みの予定だもんなぁ。
次のアタックチャンスはいつになるんだろ?
GW中には動きを見せる予定だけど、できることなら初日の飲みの前に
動き出したいところだなぁ。

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「スー○ーマン」と「スッ○マン」ぐらい違う

 今日こそは噂の恋バナに触れようかと思ってたんだけど、
ちょっとショックな出来事が………
だから、今日はまずそっちの話を書きたいと思っとります。

 これも前にちょっと前フリしてあったんだけど、お買い物の話だ。
俺の部屋で使っていたオーヂオは、中学とかの頃から使ってる
10年選手の古株でさ。それが最近いよいよくたびれてきてたのよ。
 どんなヤツかって言うと、3CD+2カセットのコンポである。
MDすら搭載されてないの。
CDのデッキはとうの昔に壊れちゃってて、CDの読み込みができなくなってて、
カセットなんかはね、使わないよね…まぁ。
 だからもう、プレステつないだり、パソコンつないだりして、
スピーカーアンプとしてだけ、ずっと使っていたのである。
それが、知らないうちに低音が出なくなってたみたいでさ。
あるときふと配線をいじったら、急に低音を鳴らし始めたの。復活っすょ!
しかし、それは一時的なもので、それがロウソクの最後のともし火だったのか、
それ以降はどんなに配線をいじっても、かっるい音しか出てこないの。
で、それからは電機屋とか行くとオーディオコーナーを見てたりしてたんだけど、
格安のオーディオを見つけたわけですよ。
この時期、経済情勢なんかもあって値下げしてたから、元々安いのが
さらに安くなってたんだろうね。
ウーファーとサテライトスピーカーが2つついた2.1chのオーディオで、
擬似サラウンド機能を搭載したタイプで15000円。
スピーカーだけで買ってもそのぐらいするってのに、それに加えて
デジタル接続でもってサラウンドシステムまで付いてくるとなると、
なかなかお買い得なお値段である。

 で、衝動買いの勢いで購入してみたんだけど…
やっぱオーディオはケチっちゃダメだね。
昨日頑張って配線したけど、出費ももったいないけど、残念ながら
わずか1時間でお蔵入りを決断。
 この週末~GWにかけて、5万円くらいを目安にもう一度探してみる予定です。
多少高くっても、満足できる物を買っておけば、薄型TVを買おうが
ブルーレイデッキを買おうが、ずっと使っていけるわけだからね。
今月はでかい出費が他にもあったから、できれば来月以降にまわしたい
とこなんだけど、部屋の掃除とかも含めてオーヂオ交換を考えると、
GWにまとめてやっちゃいたいところ。
まとまった出費は確かに気が重いけど、貯金がないわけじゃないし、
遅かれ早かれなんだから、気分的な違いだけなんだけどね。

 やっぱり安物買いはよくないですね。長く使うものは特に。
こないだ買った時計みたいに、一目惚れするような物じゃないと。
一目惚れしたものには失敗したって思ったものがないからね。
今まで使ってたnixonの腕時計だって、これからもサブの腕時計として、
BBQの時とか、海に行く時とか、スノボの時とか、ハードな環境に
飛び込むときには主力として投入していくつもりだし、靴や服もそうだし、
今の車も一目惚れして買ったものだし…
なかなかそういう逸品に出会えないってだけで、見る目はある方だと思うのよ。
 人づき合いだってそうですよ。特別仲良くしている友達なんかは、
仲良くなるまでの期間が明らかに短いからね。
筒井なんかは初めて遊んだときからすでに酒を酌み交わし、
3回目に遊んだときはもう泊りがけでスノボ旅行だったし。
一番付き合いの長い秀哉なんかは、出会った瞬間、すでに一緒にいることに
違和感を感じなかった覚えがある。(そんな秀哉とは、明日久々に遊ぶ予定)
 恋愛にしたって同じ事が言えると思うんだけど、どうでしょう?
そうは言っても、そういう相手に出会うなんてのは、そんなに頻繁には
ないですからね、色んな人と付き合ってみて答えを探していくのかな。
俺の場合は、極端にそこにこだわっちゃってるんだけど…

 …とそんなわけで、自然な流れで次回の恋バナ日記につなげたんじゃないかな?
軽くさわりだけ触れておくんなら、今回の相手には一目惚れとは言わないまでも、
「何か」他の人とは違うものを感じた気がするんだよね。
 そんなわけで、続きは次回!
まだ自分でもはっきりは言えない気持ちなんだけど、文章に起こしていけば
自分の気持ちをはっきりさせることにもつながると思うんだよね。
その結果、気持ちが醒めるって可能性も0ではないわけですが…

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京都より近い海外

 明日の今ごろはすでに日本には居ないですね。
今朝は筒井さんから、「ひと足お先に」というメールが来ました。
いまだに荷造りもしていない俺は、「全員が無事そっちに着くように祈ってて」
というメールを送っておきましたよ。ゆうべあたりから、さすがに不安が…
 そう言えば昨日は会社帰りに「るるぶ」を購入しました。
本屋の紙袋から取り出すと、1Pも開くことなくそのままカバンに入れたけど、
機内とか現地では役にたってくれるんじゃないかな?
あと、ハンディーカムを持って行こうかと思ってるんで、どっかで上映会でも
しようかと思っとります。
時間に余裕があれば、編集してDVDにしたいとも思うんだけどねぇ……
色々編集したいテープはすでに溜まっちゃってるから、難しいだろうなぁ。
パソコンの動画編集ソフトも調子悪いし。

 やりたいことは挙げていくとキリがないですね。
ビデオの編集も出来上がれば面白いものになると思うんだよ。
なんせ、ツレの結婚式の写真で作ったスライドショーが、最終的にはコメディに
なっていたことだってあるからね。あれには自分でびっくりしたさ。
写真でそれなんだから、映像でやったらそうとうな物ができると思うの。
素材としても面白いだろうし、編集次第でいくらでも光らせれるし。
 字幕さえつけなければ、そんなに時間がかかる作業じゃないんだけどねぇ。
やるんなら、中途半端にやるんじゃなくって、ちゃんとこだわってスーパーまで
付けたいと思っちゃうもんで、結果的にしりごみしちゃうのだ。

 あそこは時差が1時間しかないうえに、3時間で着くみたいですね。
家を出てから飛行機が飛び立つまでの時間の方が倍近く長いじゃんか…
いやぁ~近いんだねぇ。3時間って言ったら京都と同じぐらいの距離だわ。
 まぁ、そんなわけで今日はココまでっす。
次回の更新は帰国後の火曜日でしょうか。それまでごきげんよう♪

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兎団・BBQレポート2008 ~後編~

※これは「兎団・BBQレポート2008 ~前編~」の続きです。

 

 T-1グランプリを終えて、再び個々に川遊びに戻ったり、鉄板を囲んだり、
テントで話をしたり…とそれぞれに思い思いの時間を過ごしていた。
そんな中で川遊び組が始めたのはダイブである。
河原の反対側の岩場の真下が、うまい具合に河の深さが深くなっているため、
絶好の跳び込みスポットとなっているのである。
 跳び込みに対して抵抗の少ないモッチィやヒロくんをはじめ、勢いで岩場に
登ったはいいが、眼鏡をしているのを忘れて、岩場から河面にいるメンバーに
眼鏡を託そうとして、川底に眼鏡を紛失しそうになったヨッシー、
その眼鏡を必死になって探すおーくんとクピンやそこに水中ゴーグルを
貸してくれた隣のテントの家族連れ、兎や屑人の勢いは瞬く間に広がりを見せる。
跳び込みには女性陣からも姉さんと山本が参加して、その勢いは高所恐怖症の
リーダーまでもを巻き込んでいく。
姉さんなんかは1回目のダイブで鼻に水が入っちゃったからって言って、
2度目のトライでリベンジを試みるほどだった。
 俺も勢いにつられて岩に登ったリーダーに便乗して岩場に登ると、
リーダーの決死のダイブを間近から見守る。
高さにしたら2mぐらいのものだけど、上から見降ろすともっと高く見える。
高所恐怖症のリーダーにしてみたら、俺以上に高く見えていたことだろう。
跳び込みポイントに到達した後も、なかなか踏ん切りがつかず、
俺の後ろには跳び込みの順番待ちをする小学生が並び始めている。
しかし、その状況がリーダーの背中を押して、リーダーも覚悟を決めると、
一気に水面へとダイブをかました。
冬にスノボに行ったときには、リフトでさえ高くて怖いと言っていたリーダーだ、
かなりの勇気が必要だったことだろう。あっぱれリーダー!
 続いて俺も飛び込むと、KCのヒロくんとモッチィが何度目かの挑戦。
モッチィはバク転ダイブをかましましたよ。さすが兎の翼くん。
俺もやったことあるけど、初めの1回を跳ぶのが勇気いるんだよね。
 続いてはダンナコンビのコンビダイブ。
今年は会費を使って浮き輪を1個購入したんだけど、それがみんなで遊べる
ようにって言って、ひょうたん型の浮き輪にしたのだった。
その浮き輪に兎のダンナコンビである筒井とひろくん(山本のダンナの方の
ひろくんね。ちっとややこしいな…)の2人が入って一緒にダイブするのだ。
どっちかが怖じ気づいて跳ばなかったり、タイミングがずれてしまったら、
2人とも岩壁を転がり落ちてしまうという危険なダイブである。
2人がかけ声どおりに跳び込めれば、問題はないんだけど…アレは危ないな。
来年はサトツ氏とマウノーンも加わって、ダンナカルテットになるわけだが、
アレは今年で打ち止めにしていいんじゃないかなぁ。
 そしてラストを飾ったのは、先ほど眼鏡を紛失しかけたヨッシー。
またしても眼鏡をしたまま岩場へと向かうヨッシーに、今度は姫が気づいて
眼鏡を預かると、ヨッシーは「何にも見えんだけど」と、言いながら
岩場へと向かっていく。
岩場を登り切って跳び込みポイントに到達したヨッシーは、
「どう跳んだらおもしろい?」ってな質問を投げかけてくる。
そこに返された答えは「ケツからで」というもの。
そしてそのリクエストに応えて、ヒップアタックでダイブしたヨッシーでしたが、
岸に上がってから「ハンパなく痛ぇ~」って言って悶絶していた。
もしかして川底に到達してたんかな?だとしたらそうとう痛いと思うだん。

 テントの方ではアコギを持ってきてくれていた、マウノーンの会社の友達で
初年度のBBQにも参加してくれていたヨウちゃんが弾き語りを披露。
そこへ山本の結婚式の3次会のカラオケで、浜崎あ○みのLIVEバージョンを
かなり高いクォリティで再現してくれた麻衣ちゃんが加わり、生演奏で生ライブ。
BBQの楽しさの幅をさらに広げてもらえた感じで、めっちゃよかったっけ☆

 このあたりで時間は15時半。まだ開始から2~3時間である。
しかしココで夜から飲みの予定が入っていたモッチィと、翌日がLIVEで
その練習があるリーダーが早退。
もんくんも別のBBQへ向かうと言って、ここでお帰り。
…したと思ってたんだけど、モッチィはその後もしばらく顔を出してたね。
ヨッシーが便乗して帰ろうとしてたんだけど、ヨッシーの荷物が載せてあった
クピンの車を使って、平井が買い足しに出かけてたからかな?
 この辺まで来ると、屑人メンバーを中心にブルーシートでダウンしている
メンツもちらほら。クピンとおーくんとクマーチョだったかな?
「日に当たりすぎた」と言いながらも日向に寝っ転がってるあたりが、
屑人の屑人たるゆえんだろうか。
その反面、屑人メンバーで元気だったのは、丹羽とヨッシーの2人。
丹羽は元々BBQとかみんなでワイワイやるのが好きだけど、
ヨッシーは人見知りするから今回ので壁がなくなってたら嬉しいんだけどな。
来年の参加にも期待していよう。

 だんだんと気温が下がってきて、河に入る人が減ってくると、
みんなもテントのまわりで雑談したり、凝った料理に突入。
ちょうど買い足しから戻ってきた平井たちから卵を受け取った俺は、
まるごとキャベツのコンソメスープと平行して、鯛の塩窯焼きの準備に
とりかかる。
ただ、卵の消費が思ったよりも激しくって、2匹の鯛に対して1つ分の
塩窯しか造れず、もう1匹はやむなく普通の塩焼きに。
普通の塩焼きでも充分おいしかったのが、ちょっとショックだっけ。
塩窯で焼いた方がふっくらはしてるんだけどね。
 鯛がはけると、姉さんがパスタの準備を始める。
筒井がリクエストしたペペロンチーノである。
本当はモッチィも一緒にリクエストしてたらしいんだけど、間に合わなかったね…
 それ以外にも、焼きそばと国産和牛のサーロインステーキも次々に
調理に取りかかり、大好評をいただきましたよ♪
総じて好評だったのは、毎年恒例となっている鯛の塩窯焼きとスープ、
それにアサリの酒蒸しだったかな。
アサリ漁師のもんくんありがとうございました。大好評だったよ。
気をつかう必要はないけど、また来年も参加してくださいな。
 あとは筒井さんがペペロンチーノをいたく気に入ってたね。
パスタを買う量と火力の問題で、ずいぶん余らせちゃったけど、
来年はこの失敗を活かす感じで!!
 他には姉さんから「塩焼きそばもやりたい」ってなリクエストがあったね。
他のみんなもメニューのリクエストがあったら言うてみてね。
(実現されるかどうかはわからんけど、参考にいたしますよ)

 料理の方がはけてくる頃には辺りも暗くなってきて、花火の準備。
「子供をお風呂に入れないといけないから」って言う山本夫妻が帰ってしまい、
朝からずっとはしゃぎ回っていた兎の面々は疲労や酔いで、花火は眺める側に
まわってたんだけど、昼の間ダウンしていた屑人メンバーがここへ来て復活。
特に元気だったのは、花火大好きのおーくんじゃないかな。
大学の頃もロケット花火大戦とかやってたって聞くし。
この日も不安定になってた打ち上げ花火が倒れちゃって、
筒井さんに直撃。筒井と一緒にいた俺と麻衣ちゃんも火の粉をくらって、
熱い思い出を刻まれることになった。
 この後は充分に危険に配慮して、打ち上げ花火や吹き上げ花火を楽しんで
いたんだけど、新進気鋭の花火師集団が登場。
開発部のチーフにクピン、サブチーフにマウノーンを迎え、実験部には
隊長のおーくんと危険物処理班の丹羽が就任。
「トンボ花火とネズミ花火ではどっちが強いのか?」
「トンボ花火とネズミ花火を合体させて、威力拡大はできないのか?」
…等々の新作花火を次々に作成していく。
しかも理系大学卒業の肩書きは伊達ではなく、花火の回転方向や羽の角度、
重量バランスも考慮に入れる力の入りっぷり。
あーでもない、こーでもないとケンカ混じりに花火開発をする姿は、
麻衣ちゃんから見てもそうとう楽しかったらしく、
「こんな楽しい花火はやったことない」って言って絶賛してたっけ。
いつもながら、おーくんとクピンのコンビはどこに行っても面白いわぁ。
 最終的には手持ち花火も合体させちゃって、リンボーダンスかなんか
南国系の踊りみたいなことになったけど、坊主頭の丹羽が実行部隊だったから、
どっちかって言うと脱獄兵みたいな見栄えになっちゃってたな。
やってた本人もそうとう熱かったらしいし。
 いやぁでも、屑人メンバーもここへきて大学時代のノリで(丹羽が熱い思いを
するあたりも含めて)楽しんでたから、それだけでもよかったなぁと思ったな。
こうやってみてみると兎団はスタートダッシュ組で、屑人はスロースタータ
なのかもしれないですな。

 花火が終わると後片付け。今年は例年の明かり不足対策として、
ガスランタンを購入して臨んでたんだけど、かなり役にたったね。
さすが200W相当の明かりを6時間持続させると言うだけはあるよ。
勝手がわからずに「バフッ!!」ってなったときには挫けそうになったけど…
 今年は10人以上が最後まで残ってて、片付けもみんな手際がよく
思ってた以上の早さで片付いたっけ。
予想外に多かったのは車に積み込んだ荷物だったんだけど、
なんでこう毎年毎年積載スペースギリギリで、あと1台車が少なかったら、
積みきれないだろうって言う、デッドライン際なのかね?
 でも、こういう片付けなんかを見てると、普段はバカばっかりやってる
兎団や屑人だけど、頭の回転が速い人材の集まりなのがわかるよ。
車への分乗の仕方とか、荷物やゴミの分担とか、ノータイムで最善の結論を
出してくるし、片付けの役割分担も誰も何も言わなくっても、
鉄板洗ったり、火の始末をしたり、テントをたたんだり、荷物を運んだり
右往左往するような事なく連携できるもんね。

 

 さて、こんな感じで楽しかった兎団BBQの2008年版も〆になります。
これ以外に洞窟探検に行ったり、KC・airgate・noteのLIVEを
見に行ったり、IKDの呼びかけでクマーチョの高校のときの友達を中心とした
焼き肉やカラオケなんかもあったんで、順次執筆していきたいと思っとります。
 てなわけで、最後にみんなに寄せ書きしてもらった兎団旗を掲載☆
上が2008年版で、下が2006年版でございます。
兎団旗2008完成!.jpg

兎団旗2006完成!.jpg

みんな来年もよろしくね★

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兎団・BBQレポート2008 ~前編~

 思ったより日焼けしていることに気がついたのは、仕事着に着替えた時でした。
私服だと毎日デザインが違うから日焼けしたのかどうかがわかりにくいし、
仕事着を着てる時間の方がはるかに長いからね。仕事着に着替えた時、
袖から覗く腕が休み前よりも黒くなっているのは一目瞭然で、そこで初めて
日焼けの事実に気がついたよ。
社会人になって、もう5年ぐらいになるからな。

 そんな日焼けの原因は、言うまでもなく「兎団BBQ2008」である。
今年は総勢20人が参加してくれました。
開催の連絡をした24人のうちの20人。参加率高!!83.3%っすよ!
ありがたいことですなぁ~☆
そして3年目になり、兎団・屑人・ゲストの垣根がなくなってきたように感じた。
それもあってか、今年初参加だった麻衣ちゃんとKCのヒロくんも
すんなり馴染んで楽しんでもらえたらしくって、嬉しかった。

 当日団員は9時に集合。バイトで遅れてくる麻衣ちゃんと、子供の世話がある
山本夫妻は遅れて登場の予定だが、それ以外はみんな9時行動開始。
俺はまず姫を迎えに行って、集合場所へ向かったのだが、
すでにサトツ氏・モッチィ・筒井・KCのヒロくんが集合していて、
俺と姫がそこへ合流。その直後に姉さんも登場して7人。
リーダーは家がBBQの会場よりにあるため、途中で拾って行く事になっており、
平井は屑人メンバーの方に合流して、集合することになっている。
 到着するとすでにテンションの高い兎団は、持ち寄った荷物の積み替えも
抜きにして、その場でキャッチボールを始めたり、姫と姉さんは何年ぶりかの
再会のように抱き合って喜んでいる。
ヒロくんは初参加だったから、さすがにちょっと呆気にとられてましたな。
 みんなハーパンにシャツっていう夏い服装のなか、姫と姉さんは前日に
おそろいで買ったという、ずいぶんと露出度の高い服装。
絶対に焼きたくない2人とは思えない出で立ちである。
 そして姉さん、今年は愛犬兼セコムのムギ氏を同伴。
去年のBBQのときには連れてきてなくって、「連れてくればよかった」って
言ってて、「花見のときには」って言ってたら、ヘルニアを患ってしまったため、
満を持しての参加となる。
一時は歩けないほどだったって言うから、元気になってホントによかったよ。

 集まった7人から俺、筒井、姫、ヒロくんの4人が買出しへと向かい、
モッチィ、サトツ氏、姉さんの3人と1匹がリーダーを拾って場所取りに向かう。
場所取りと言っても、前日のうちに俺とサトツ氏の2人でテントと
ブルーシートは設置してあったから、機材の搬入と火熾しの役割だ。
 一方の買い出しについては、メンバーにかなりの不安を抱いている人物が一人。
それは場所取班にいる姉さんだった。
俺たち買出し班に対して、全員に「余計な物を買うな」と釘を刺す。
特に姉さんが心配なのは筒井さんの存在らしい。
事前の打合せの時にも「なんでわざわざ危険な人を買出し班に入れるの?」と、
班分けをしていた俺にも苦言を呈していた。
俺の意見としては「まっとうな食材だけではおもしろくない」ってのが
本音だから、筒井さんは外せない人材なわけだ。
去年は筒井に加えて、山本夫妻もなぜかオクラを投入してきたり、
高級食材に飛びついたりしてたけどね。
あぁ~いうのがあってこその兎のBBQだと思うのさ。でなきゃはじめっから、
塩竃とかスモークチーズなんかをBBQの献立には入れないだろう。
その甲斐あってか、買出し中のヒロくんは初参加にもかかわらず、
ずいぶん楽しんでて、「買い出しって楽しいっすね」って言ってたよ。

 そんな買い出しの方は、去年に引き続き国産和牛のサーロインステーキ2枚と、
真鯛を丸々2匹購入したぐらいで、あとは普通に買い出した感じ。
焼きそば以外に、パスタも購入したのも異例っちゃ異例かな?
購入金額は28000円弱。去年と値段はほぼ同じだけど、
単価を高めに購入してたから、品数は去年よりかなり減っている。
去年はずいぶんと食材を余らせちゃったからねぇ。
 お酒の方は食材とは別に8000円強購入。
今年はビールと酎ハイ、カクテル系のサクサク飲んでいけるレパートリーである。
こちらも去年の失敗を踏まえて、売れ筋を考慮した結果の采配だ。
 買い出しを終えると、麻衣ちゃんへ連絡を入れる。
バイトが終わるのが10時ぐらいっていう情報だったから、その後こっちまで
出てきてもらい、買い出しが終わった買出し班と合流する予定だったのである。
しかし、帰ってきたメールによると、浜松到着は13時頃になってしまうらしい。
仕方なく俺たちは、一度BBQの会場である河原へと向かい、
俺が単身引き返して麻衣ちゃんを迎えに行くことになった。

 その頃、会場の方には平井を始めとする屑人のメンバーも到着したらしく、
場所取班から、すでにかなりの人数が集結しているという情報がもたらされた。
買出し班が会場に到着したのは調度12時頃のこと。
確かに河原には、すでに10人以上の人が集まっており、買い出した食材と
酒類はものの数分もしないうちにテントへの搬入が終了。
買い出し班を含めると、その人数は15人を超えていた。
 食材の搬入を終えた俺は、そのまま車に戻ると、麻衣ちゃんを迎えに走る。
途中山本夫妻からも連絡があり、もうすぐ到着する所まで来ているという。
ほぼ同時にもんくんからも連絡があって、彼も今から向かうと言う。
13時を前にして、参加する全員の参加メンバーから「まもなく到着」の
連絡が出そろったわけである。
むしろ主催している俺が、最後の登場にもなりかねない勢いだ。

 13時を目前にして俺も麻衣ちゃんと合流し、再び会場へと引き返していく。
麻衣ちゃんに会ったのは年末のボードのとき以来だから、8ヶ月ぶりである。
久々に会ったけど、やっぱりかわいいですな、麻衣ちゃんは。
年末は肩に掛からないぐらいのショートヘアだったのが、髪がずいぶん長く
なってて、雰囲気ががらりと変わってたから、余計に印象に強かったね。

 会場に戻ると、駐車場(空き地)が満車状態で進入禁止。駐車場(空き地)を
管理しているおじさんと(カブにまたがり籐の笠をかぶって、白いよれよれの
シャツとカーキ色のハーパンで、真っ黒に日焼けしているから、まるでベトナム
かなんかの現地人のようだが、なぜかアメリカのパイロット風のグラサンを着用)
交渉して、なんとか入れてもらう。
麻衣ちゃんを連れて河原に戻ると、早速河に入って水遊びに興じていた
筒井さんから、水鉄砲での熱い洗礼が俺を襲った。
そのまま俺もその洗礼を麻衣ちゃんへと回す。
2人して瞬く間に私服でびしょ濡れである。
 水着に着替えたところでもんくんから再び連絡が。
駐車場がいっぱいで入れないでいるらしい。
ダッシュで駐車場に戻ると、「どっかに車止めれるところを探して、
歩いてくるから、コレ持ってってや」と手渡されたのはアサリちゃん。
この日もんくんはBBQのダブルブッキングだったらしくって、
サービス精神を駆りたてられたもんくんは、早朝に早起きしてアサリ漁に
行っていたらしいのである。さすがもんくん。
急遽レシピにアサリの酒蒸しが加わったことは言うまでもないだろう。
アサリの酒蒸しに始まり、常套手段の焼き肉があり、ペペロンチーノと焼きそば、
まるごとキャベツのコンソメスープを挟んで、メインディッシュには
鯛の塩竃焼きと和牛のサーロインステーキ、と。
もうフルコースの料理と言っても過言ではない感じの品揃えやね。
来年は「お品書き」でも作っていこうかし。急遽メニューが増えたりするけど。
 そんなアサリちゃんのやりとりをしている間に、調度駐車場を出て行く
車があって、入れ替わりにもんくんも駐車場に侵入成功。
これで参加者総勢20人が無事全員集合を果たしたのである。

 そこからは例年通りの盛り上がりで、結婚が近いサトツ氏やマウノーン、
出産を終えた山本夫妻……最後には誰彼かまわず胴上げされて、
川面へと次々に投げ込まれていく。
 印象的だったのは、仲良くなると豪快で勢いがあるのだが、
仲良くなるまではかなりの人見知りをするヨッシーが、楽しそうに馴染んでた事。
ヨッシーは初年度のBBQにも参加してたんだけど、初年度は3日連続で
BBQを開催したうちの、勢いはあったけど一番人数の少ない日に来てて、
去年は欠席だったから、今年は是非楽しんでもらいたいと思ってたんだよね。
仲良くなっちゃえば、絶対にノリが合うことはわかってるからさ。

 一通り遊んだところで、今年のメインイベントの登場である。
その名も「T-1グランプリ」だ。
まぁ、名称から内容を察することはムリだから説明いたしましょう。
コレ、実は7月の終わりに誕生日を迎えた筒井さんを祝うBDPなのである。
その詳細は、BDPに手書きのTシャツをプレゼントしようというもの。
兎のメンバーが各自で無地のTシャツを購入して、プリントなり手書きなりで
おもしろTシャツを作ってプレゼントしよう、と。
 ただし、そんなことは知らない筒井さんは普通にBDPを受け取る感じに。
まずはモッチィがPを手渡す。袋の中からは深緑色のTシャツで、
前面には「NO MORE 映画泥棒」(だったかな?)の文字が。
モチT.jpg
けっこうデザイン的にはそのまま売っていそうな雰囲気で、トップバッターには
もってこいだったと言えよう。
 続いてはサトツ氏。実は前夜に俺とテントを設置しに行く時点では手つかずで、
その後必死で作成したらしい。
今年は誰もがそうだったけど、この時期は忙しく動き回っていたようである。
そんなサトツ氏のTシャツは、前には胸の所に「無地」とあり、
サトツTシャツ(前).jpg
背中には「俺の背中についてこい」という書き込み。
サトツTシャツ(背中).jpg
爆笑をさらいながらも「いやぁ、Tシャツかぶりしちゃったなぁ」という
一言を残したサトツ氏のコメントに、察しのいい筒井さん。
ココでT-1グランプリに気がついたらしく、
「まさかおまえら、全員Tシャツじゃないだろうなぁ」とみんなを威嚇する。
 そんなことは無視して、続いては姉さんのTシャツだ。
姉さんのTシャツの話は、打合せのときにボツネタの「耳無しほういち(写経
Tシャツ」を聞いていたんだけど、奥さんが引く可能性を考慮してコチラ↓
姉さんTシャツ.jpg
両肩に中ト○ロと小トト○が乗って、かわいい感じの仕上がりに。
 そして続くリーダーも奥さんの存在を考慮して「I LOVE YOME」
Tシャツだ。もちろんLOVEはハートになってるタイプのヤツね。
リーダーTシャツ.jpg
さすがリーダーって言うのは、この文字をなんと!!
………水性のマジックで書いてあるってことね。かなりの衝撃事実だよ。
 で、次は俺のTシャツ。
誰がなんて言おうと、どんなデザインにも影響を受けていない兎仙流Tシャツ。
麻生Tシャツ.jpg
けっこう時間はかかったんだけど、ユニクロでこの色のTシャツを
見つけた時点で、もう他のイメージはぶっ飛んじゃったっけ。
 …で、Tシャツの方はココで打ち止め。
姫もTシャツは作ったんだけど、まさかの自宅待機(Tシャツのみ)、
しかし「今度2人っきりで会ったときに…」なんていうコメントで
逆に流れを持ってくるあたりは、さすが兎の姫である。
 山本夫妻は、T-1グランプリには参加できず、普通にBDPを
選んできたのである。さすがに生後5ヶ月の子供を養いながら
夏休みの宿題を課せられても、ムリな話だったよね。反省…
 麻衣ちゃんはすべての連絡を山本経由で回してたんだけど、
15日にBBQをやるってこと以外はほとんど連絡がないまま
放置されていたらしく、前日には俺のところに「BBQって明日ですよね?
私はどうやって行けばいいですか?」ってなメールを入れてきた。
こっちはてっきり山本夫妻と一緒に来るものだと思ってたから、
俺の方がびっくりしちゃったぐらいだよ。
当然そこからT-1グランプリに参戦するのはムリだよね。
まぁ、BDPは義務じゃないからね。
よく知らないのにBDを祝うのはどうかと思うし、もっと仲良くなって
自然と参加してくるように、早くそんな仲になりたいね。
 そして最後はよくわからない人物代表の平井。
彼には7月のうちからメールを入れてあったんだけど、連絡が返ってきたのは
8月に入ってからで、そこでもハッパをかけといたにもかかわらず当日は…
「後日で」という一言のみ。
ちなみに去年も筒井さんのBDはBBQのときに祝ったんだけど、
そのときも「後日で」と言ったまま1年放置したらしい。
えぇ~と、10年来の友達なんじゃなかったっけ?
 そんなラインナップの中から、筒井さんが選んだグランプリ作品は…
「I LOVE YOME」Tシャツでした。
グランプリTシャツはそのまま1日着用してもらうことになったんだけど、
さっきも言ったようにその文字は水性マジック、瞬く間に文字は溶け出し、
途中では「おぉ、まさかのフリーダム」なんて感じに「YOME」だけが
流れ落ちちゃったりもしたんだけど、最終的にはほぼ無地のTシャツに
逆戻りしてしまっていた。
この辺の天然演出も実にリーダーっぽい感じです。

 

 さて、長くなっちゃったし、写真も多くなったから今日はココまで。
次回は決死のダイブとお料理紹介、そして花火師のご紹介の予定です。

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目標はBBQでドームツアー?!

 いよいよBBQが近づいてきました。あと1週間であります。
しかし今朝は朝一からBBQ欠席のメールが…それはコロちゃんから。
仕事で5年もの間海外へと跳ぶことが決まっているコロちゃんだから、
今年のBBQはコロちゃんの送る会も兼ねようと思ってたのだが……残念。
跳ぶのは9月の始めらしいから、別口で企画できるかが不安なところ。
 仕方がないことだから、これ以上悔やんでも仕方ないけど、
いよいよBBQまで1週間を切って、他にもキャンセルの通知がくる可能性は
否めない。今のところ22人が参加の予定だけど、可能であればその22人
全員が来られるとうれしいな。
特に初参加になるメンツの場合、他の場面とは比べものにならないぐらい
仲良くなりやすい状況だと思うからね。

 そんなわけで、準備にかけらる時間も残りわずかになってきているわけですが、
予定では日曜にnoteさんのLIVEがあり、それまでの時間に姉さんと
2人で事前の買い出しに行くことになっている。
買い物の内容から考えると、1日がかりになりそうなところを半日足らずで
済まさないといけないから、時間的にはかなり厳しくなるだろう。
幸い、俺は夏休みの前半は今のところ予定が入ってないから、一人で準備を
続けることもできなくはないけど、当日の段取りを考えると、買い込んだ設備は
姉さんに渡しておく必要があるから、そのコンタクトがとれなかったりすると、
当日朝の余裕がなくなってしまう恐れがある。
すでに3年目になるとは言え、不安はなくなりそうもない。
 こういっぱいいっぱいになっていると、精神的にも荒んでしまうのがまた
いやなところ。
準備が手一杯になってくると、「ゲストで来るだけの人は楽でいいなぁ」とか、
「喜んでもらえりゃ嬉しいけど、特別なメリットがあるわけじゃないだよね」
なぁ~んてことも思ってしまったりする。
ただ、いつも企画を思いついて、準備・実行する側にいるわけだし、
自分たちが思いついたことを誰かに丸投げするわけにもいかないし、
本当にやりたいってことは、自分で作らなきゃ存在しないわけだし。
もうこうなったら、兎団のBBQを全国的に有名にして、全国ドームツアー
とかやってBBQだけで100万人動員できるように目指してみようかし。

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○○は仲間になりたそうな顔でこちらを見ている。

 昨日は一昨日に引き続き、メシに誘われておーくんとお好み焼きを食べてきた。
マジでここ数ヶ月は、平均で3~4日に1回誰かにメシに誘われているな…
ただ、昨日は本当に疲れが溜まってて、単純に一緒にメシ食べて終了ってな
淡白な内容で、たいして話もできなかったから、誘ってくれたおーくんには
悪いことをしてしまったな。
でも、その甲斐あって、唯一BBQの連絡が返って来てなかった平井さんからも
電話をもらうことができて、晴れて連絡を回した全員からの返事が出そろった。
しかも全員が色よい返事という、ありがたい結果です。
(中にはまだグレーゾーンを残してる人もいるけどね)
 心配なのは連絡し忘れている人がいないかどうかだ。
基本的に現時点で参加を表明してくれている人(俺も含めて23人)は、
全員俺の面識のある人である。
その内、俺が連絡先を知らないのは姉さんの友達の1人だけ。
1/4は幹事メンバーでは俺しか連絡先を知らないゲストである。
要するに、アポイントメントはほとんど俺の一存で取っていってるわけ。
俺が連絡をし忘れてる人がいたら、他の誰も連絡を取りようのない人ってのも
存在しているわけである。
 スタンスとしては初年度から変わらずに、誰を呼んでもいいし、誰を連れて
きてもいい。さらにはいつ来てもいいし、いつ帰ってもいいっていうスタンス。
感覚的には「あそこでお祭りやってるから見に行こうか」みたいなBBQなのだ。
でも、開催地が浜松だってこともあって、アポは基本的に俺が中心になっている。
それ以前に大学のツレとか、兎のメンバーとか、高校の友達とか…そういう
くくりに関わりなく、一緒くたにして仲良くする傾向が俺の場合強いのだろう。
筒井とか、もんくんとは直接の知り合いだったわけではないのに、今では特別
仲のいい友達になっているからね。
「こっちに誘われてるから、あっちには行けない」みたいな状況が
もったいないから、「こっちとあっちに仲良くなってもらって、みんなで一緒に
遊ぼうじゃないか」ってなふうに思うのである。
だから、いつの間にか全員の連絡先を把握してるのも、俺だけになっていたのだ。

 にわとりと卵の理論と一緒かもしれないけど、みんなのお父さん的なキャラ
ってのは、元々そういうキャラじゃなかったのに、面識のない友達どうしを
引き合わせると、必然的に中心に立つことになり、そうしているうちに
身についてきたキャラなのかもしれない。
引き合わせといて「後は当人どうしで…」なんてのは、お見合いのセッティング
好きのお節介なおじさんと同じだからね。そんな無責任なことはできないさ。
 ただ、俺みたいに積極的に友達の輪を広げていこうとする人って少ないのかな?
前にサトツ氏にも「麻生に友達を紹介すると、知らない間に仲良くなってる」
ってなことを言われたこともある。
例えばもんくんなんかは、サトツ氏や羽山が大学で仲良くなった友達で、
俺が彼らの大学に遊びに行ったときに知り合って、それからはサトツ氏や
羽山をとびこえて、直接もんくんと連絡を取り合うようになって、
今では2人よりもよく飲みに行くようになってしまっている。
(まぁ、羽山は結婚してるし、サトツ氏は浜松にいないからだけどね)
…自分で思ってるよりも、特殊な性格だったりするんかな、俺って。

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兎を若返らせるために

 昨日は浜松のOLの生息地についてモッチィと話していましたが、
今朝はかわいくて俺の好みのOL風の女のコと朝から遭遇して、
得した気分の麻生です。まぁ、出勤中に発見しただけですが。
家を出るのがちょっと遅くなって、会社に着いたのは完全に遅刻だったんだけど、
あのコと遭遇できるんなら連日の遅刻もいとわない勢いっすゎ。

 さて、そんなわけで昨日はモッチィとメシに行ってきました。
そろそろBBQの詳細を話したいなぁってのと、久しぶりに豊田で飲みたいなぁ
ってな話が出てたもんだから、そのへんの話を進めるための会食だった。
 で、豊田で飲もうかって話は今週末か来週末なら筒井さんの方も大丈夫そうだ
と言ってたんだけど、モッチィの方が合わないっぽいから、無期延期かな…
うぅ~ん、なんなんだろうね。みんなそろって多忙だよね。人のこと言えんけど。
何も考えずにただ集まって、思いつきで海とか行ったりして、帰ってきて飲んで…
みたいな気楽な週末を過ごしたいところなんだけど……ねぇ。
 BBQについては、モッチィも参加決定。ただし、夜からは予定があって
昼のみの参加らしいけど、モッチィの存在は心強い限りである。
そもそも恒例となったBBQも、始めはモッチィと俺の発案だったもんね。
他にもマウノーン、丹羽、クピンからも参加表明があり、KCのヒロくんも
昼間の参加が可能らしい。そんなわけで、現在参加者は13人かな?
いいんじゃないの?俄然勢いが出てきた感じがして♪

 そんなBBQの話をしてて、1コ面白い企画が浮上してきた。
ネタバレしちゃかんからココには書かないけど、参加者は是非お楽しみに☆
(ゲストメンバーは見て楽しむだけになっちゃうけど)
 ひとつの企画ひねり出すのに2人してけっこう悩んだんだけど、
やっぱり兎のメンバーは人数が集まれば、バカさ加減が2乗に比例して増えるね。
特に初期メンバーは2人いればそれだけで、バカな企画を発想するからね。
今回出てきた企画も、なかなかいい企画なんじゃないかな?
最近は勢いに欠ける感じが否めなかったけど、まだまだ老いてはいないよ♪
姉さんにも企画の概要を連絡したけど、ノリノリだったもん。
いやぁ、当日が楽しみ!!

 ただ、老いてないのはいいんだけど、不安なのはいつまで経っても
隠居できない現状。
もう去年のうちから、「そろそろ企画の進行は世代交代させていきたいなぁ」
みたいな話が出てたんだよね。発案はこれからもしていくにしても、
それを実行に移していくあたりをさ。バトンタッチしていきたいわけさ。
年末年始にはリーダーに幹事を任せてみたりもしたけど、
それ以来また舵取りは俺と筒井がしている状態なのだ。
 筒井さんも結婚するし(ってか厳密にはもう結婚してるし)、モッチィも
彼女との時間やサッカーがあるし、俺だって彼女ができたら活動は制限せざるを
えないわけだし、姉さんだっていつ彼氏ができるかわからない。
まぁ、今までだってメンバーの半数以上に恋人はいたわけだから、
彼氏彼女ができたところで活動自体は可能だけど、家庭を持ち始めるとね。
 一昨年は初期メンバーの4人で準備して、去年は筒井と俺とサトツ氏で、
今年は姉さんと俺がメインで準備をしている。
だんだんと準備の時間が作れるメンツが減ってきているわけだ。
姉さんは兎団の2期生とは言え、同い年だし。
このままいくと、俺達が動けなくなったら兎は消滅しかねないのである。

 ドライなことを言えば、兎団が消滅しても誰が困るってものでもない。
誰かが居なくなるってわけじゃないからね。絆はなくならない。
名前って言うか「くくり」がなくなるだけなのである。
でも、単に友達としての集まりではなく、このくくりがあることで、
みんなの意識が変わってきて、集まりやすくなったりするのは確かだ。
「兎団集合!」って言えば、可能な限り団員は集まるわけだからね。
それに元々の4人はもとより、その後入ってきたメンバーもみんな
「兎魂」を持っているから、行動力や結束力は比類ないものだと思う。
 だのに、だ。このくくりがなくなったら、主に結束力の部分が
脆くなってしまうように思う。
初期の4人に関しては結成前からなんら変わってないから、そこに戻るだけ
だけど、兎団ができてから仲良くなったメンバーの中には、疎遠になってしまう
人もいるかもしれないのだ。
 だからと言って、俺たち4人がいつまでも最前線に立っていることもできない。
でも兎団を消滅させたくもない。
そこで世代交代が必要になってくるわけである。
俺の個人的な目から言って、麻衣ちゃんあたりはその素質がある気が
するんだけど、兎の企画に参加したのは12月のBDPだけで、
強いて言えばリーダーとひろくんと4人でボードに行ったぐらい。
今回のBBQが半年ぶり2回目の参加になる。
さすがにそれでバトンタッチするのはムリがあるし、そもそも麻衣ちゃんには
「兎団に入ってよかった」とか、「兎団を消滅させたくない」っていう意思は
はっきり言って今はほとんどないだろう。
できれば今回のBBQとかで兎の楽しさなんかを伝えられたら、
その芽も出てくるかなぁと思うんだけど…
あと、姫もスキル的な素質は、充分過ぎるほどに持っていると思うんだけど、
性格的にひっぱっていくタイプではないよね。
そう考えると、なかなか難しい問題のような気がする。

 俺たち4人の行動力ってのはどんなもんなのかな?
会社とかでも「バカだろぉ、おまえら」って言われるぐらいだから、
発想力と行動力はそれなりに高いものがあるんだと思う。
でも、このぐらいの事だったら、けっこう世の中にも多い人種だろう。
ふと思いついた面白い企画を、仲のいい仲間たちで実行していく。
 兎団がもう一歩前に踏み出しているのは、それを限られた仲間内だけでなく、
その友達、そのまた友達にまで広げていって、楽しさを倍化させ、
参加したみんなや、話を聞いたみんなにも楽しんでもらえてることだと思う。
 ただ、難しいことなんてのはほとんどない。
面白そうだって思ったことを、ただ実行していっているだけなんだから。
で、こんな楽しいことを俺たちだけでやるのはもったいないと思うだけなのだ。
まぁ、人数が増えれば準備は大変になるし、統率する必要もあるだろうけど、
自分が行きたいと思った旅行に、準備をするのがめんどくさいからって言って、
旅行自体をキャンセルするようなことってのはないだろう。
「惚れて通えば千里も一里」ってのと同じで、好きなことに対する努力は
大変に感じないと思うのだ。(まぁ、こないだちょっとグチったけども…)

 そんなわけで、兎をもっともっといつまでも存続していくために、
タスキを渡せる人材がほしいところなんですゎ。
向き不向きはあるにしても、難しいことではないと思うんだけど…
もしかして、初期メンバーや姉さん以外は、存続を切望しているわけじゃない
ってことなのかなぁ。だとしたら寂しいよねぇ。

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安西先生、そうは言ってもキツイっすよ

 この週末はKCのLIVEを見たり、二日酔いで瀕死になっている姉さんを
姫の従姉妹がいるという美容院まで引率していったり、MOUSHIの
インストアLIVEを見たりして過ごしていた。
ざっくりとした詳細(?)はそのうちアップ予定ですが、簡単に言うなら
「過酷で波乱に満ちた週末だった」と言えよう。
疲弊した心身に姫の従姉妹のかわいい笑顔が沁みたよ。さすが姫の従姉妹だね。

 さて、当初の予定ではこの週末あたりは富士登山の予定だったんだけど…
あっさり流れたね。
登る気満々だった姉さんは色々あって、登山意欲はすっかりなくなってたし、
筒井は仕事の忙しさが続いているのか、俺とモッチィのBDP以来音沙汰がない。
当然のごとく、この状態では一緒に行きたいと言っていた雨傘の344氏にも
連絡が取れなかったから、謝っとかないと…

 BBQも、そろそろ日程決めたり準備を始めないと、もしかしたら……
一昨年は初期の4人で準備に帆走して、去年は俺と筒井で動き回りつつ、
サトツ氏に手伝ってもらって準備を進めたんだけど、今の状況だと今年は
準備するの俺だけになりそうな感じ。
姉さんは手伝ってくれるかもしれんけど、仕事とプライベートで週末は
予定が入れにくくなってるって聞いたからなぁ。
もしかしたら、ホントに今年は大掛かりなBBQはムリかもね。
色んな人に「今年もやるの?」っていう期待のこもった連絡をもらうから、
できれば何をおいてもBBQだけは続けていきたいとこだけど、
さすがにアレを独りで準備していくのは、ただごとじゃないからな。

 なんか…良くも悪くも、変化から取り残されているような気がするな。最近。
なにか企画を立てて実行したときも、みんな疲れてるのに、俺だけ元気が
あり余ってて、物足りなさを感じちゃったり、まわりのみんなが忙しくなって
いったり、家庭を築いていったりするなかで、俺は数年前と変わってなかったり。
自分は変わってなくっても、まわりが変化していくことで、やりたいことが
できなくなっていく。
コレもひとつの大人への階段なのかもしれないな。
 それとも意欲が老化してるのかな?
もしかしたら数年前は、このぐらいのことではめげずに準備に帆走してたり、
準備を手伝える人を探してたりしたかもしれない。
確かにね、たまに「みんな忙しいのかもしれんけど、なんで俺だけこんな
準備に帆走しなきゃかんだ?」って思って気が滅入ることがあるし。
みんなの期待に応えたいっていうサービス精神にも陰りが出てんだろうな。
 でも、ここで諦めたら…寂しい大人になってっちゃうんだろうなぁ……

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釣った魚を大きくするには、たくさんの人に話せばいいと思う

 この週末、子どもの頃ぶりに釣りにチャレンジしてきました。
チャレンジって言ってもかっこいいタイプ(?)の釣りではなくって、
ナマズ釣りである。
その理由は近場の川で簡単に釣れるうえに、手ごたえがでかいこと。
なんで急に釣りにチャレンジしたのかって言えば、秀哉に誘われたからである。
秀哉はここ数年釣りを始めて、去年あたりからは↑の理由で週末の夜なんかに、
近所の川に出かけていって釣り糸を垂らしているらしいのだ。

 釣りに誘われた俺は、二つ返事でOKしたのだが、まず道具をそろえると
なると、最低でも15000円ぐらいは必要になると言う。
そこで、ありし日の爺さんの趣味が釣りだったこともあり家を探してみると、
釣り竿は見つけることができたものの、リールは壊れたのしか出てこず、
当日は夕方に秀哉と合流すると、まずは釣具屋へとむかうことになった。
 釣具屋では4000円ぐらいのリールと、2000円ぐらいの釣り糸、
それに1000円ぐらいのルアーを購入すると、時間がまだ早かったために
とりあえずは夕食を先に済ませてしまうことになった。
(夕食については別件で軽く触れる予定)
道具さえあれば、あとは金がかかるわけでもないから、ハマればちょうどいい
趣味になるんだろうな。

 夕食を済ますと早速近所の川へ向かうと、竿にリールやルアーを設置して、
リールの構造や操作方法、投げ方を教えてもらって、軽く練習。
そのままそこで1時間ぐらい竿を振りつづけるが、当たりがなかったため
磐田の方の川へ移動することになった。

 俺の釣りのイメージっていうと、川に糸を垂らして魚が釣れるのを
待ってるってものだと思ってたんだけど、実際はそんな悠長なものではなかった。
どこで何を釣るのかによっても違うと思うけど、とりあえずナマズに対しては
まったく違うものだったよ。
 ナマズは蛙とかを餌にしてるらしいから、ルアーも川面に浮いて、
リールを巻くと蛙が泳いでいるように見えるってものだから、それだけでまず
ルアーを投げ込んでリールを巻いて、ルアーを投げて…という繰り返しになる。
しかも「釣れないなぁ」と思うとその場に留まっててもダメな気がするから、
ちょっとずつ場所を変えてみるのである。
 そのうえ2人で近くで糸を垂らしていれば、からまっちゃう可能性もあるから、
ちょっと離れて糸を垂らし、静かにしてないと釣れないから、
2人で釣りに行っていても、ほとんど別々の個人戦となるのである。

 磐田に移動して1時間ほどした頃だろうか、おそらく23時頃だろう。
どこまで歩いていっていたのか、釣りを始めた場所からは姿が見えなく
なっていた秀哉がダッシュで戻ってきた。
手には40cmはあろうかと言うナマズがぶら下がっていた。
 いやぁ、予想以上にグロテスクな生き物だったよ。
一般的な魚の姿からすると、深海魚みたいな感じで、魚よりも蛙の方が
近いような印象がある。
鱗はなくって、泥のような色の皮膚がヌラヌラとてかっていて…
 それでも一緒にいた秀哉に戦果が上がったことで、改めて気合が入ったね。
釣り上げたナマズをリリースすると、そこからは2人で場所を移動しながら
ポイントを探して糸を垂らした。
秀哉の方は1匹釣り上げたことで、すでにある程度の満足感を得たらしく、
どちらかと言うと俺に釣らせたいという感じだったのだろう。
確かにね、静かにして糸だけを垂らしていると、ビックリさせられるぐらいの
ほど近い所で水が跳ねたり、魚影が見えたりしているのに、釣れないってのは
ちょっとした悔しさがあるものだ。
 とは言え、まだ釣りにあまりのめりこんでいない俺としては、釣れたナマズを
目の当たりにしていたことで、すでにそれなりに満足はしていたし、
ひたすら歩き回って竿を振ってたから、さすがに疲れも出てきてて、
2人でのんびりと話したりしながら、釣りを続けていた。
 それからどれぐらいの時間が経っただろうか、たぶん日付が変わって30分も
たった頃のことだったと思う。ついに俺にも当たりがきたのである。
そのとき俺はすでに覇気が薄れてきていて、竿を振ってルアーを投げ込むのも
めんどくさくなっていた。
そんな俺は橋の真ん中に陣取って川にルアーを浮かべると、川の流れに任せて
ルアーを流し、しばらく放置して充分にルアーが流されるのを待っていた。
やがて25mごとに色が変えてある釣り糸が、緑から赤に変わり30m近く
川下までルアーが流されていったことを確認すると、俺はゆっくりとリールを
巻いていった。
ルアーを投げ込んでリールで巻き取って…ってのを繰り返すのが億劫になり、
時間をかけてルアーを遠くまで流してしまうと、ゆっくりリールを巻く事により、
1回の動作で効果をあげようというものぐさな作戦を取っていたのだ。
 そんな作戦を始めてどのぐらいのことだろう。
リールを巻く手が重くなり、竿が左右に振られるのがわかった。
ただ単に針が何かにひっかかったという手ごたえとは、明らかに違う反応だ。
しかし糸を長く伸ばしていたから、ヒットした場所まではかなりの距離がある。
このまま橋の上でリールを巻きつづけるのは、そうとうな長丁場を要する。
俺はジリジリとリールを巻きながら土手に移動すると、堤防に出て川下へと
移動していく。獲物に近寄りながらリールを巻いていったのである。
秀哉も別の場所で糸を垂らしていたが、俺の動きに気がついて川の向こう岸から
「かかったのけ?!」と声をかけてくる。
「おぅ、もうちょっとで上がりそうだよ!」と答えながら糸を手繰っていると、
秀哉からのアドバイスもあり、やがて標的が水面で暴れ始めた。
ここまで来ると竿はしなるばかりで、釣り上げることはできないため、
片手で釣り糸を掴むと、直接たぐり寄せていく。
ついに標的を土手にひきずり上げると、ビチビチと暴れまくる。
その拍子に針がはずれたらしく、結果的にはバラしたかたちとなってしまった。
まぁ、釣れたナマズから釣針を外して、リリースするのも手間だったから、
釣り上げた手ごたえだけGETした感じで、そんながっかりもしなかったけどな。

 時計を見るとすでに1時頃、3時間近く釣りに興じていたことになる。
仲のいい秀哉と一緒だったからってのがデカいけど、釣りをしてて気づいたら
3時間も経っていたってのには驚きだったな。
確かに釣りにハマる人の気持ちってのもわからないではないよ。
 ただやっぱり、ナマズ釣りってのはどうなんだろうな?
もっといろんな釣りに挑戦してみたら、もっと自分にあった釣りが
あるかもしれないと思うのだ。
ナマズは手ごたえがデカいから、「やったった感」はあるんだけど、
釣り上げてもグロテスクなだけってのがひっかかるんだよねぇ。
他の釣りだと、手ごたえの小ささにがっかりしちゃうものなのかな?

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ソレが最大公約数なのかな?

 久しぶりに普通の日記。ここんとこ次回予告を入れてばっかりだったもんね。
昨日とかは久しぶりに天気がいい感じでしたね。
あれ以来うちの本妻の容態はというと……
よくはなってるけど、完治してるのかどうかはまだ判断ができない感じ。
ただ、どっかでカビルンルンが生まれてるのか、若干カビ臭いんだよね。
直してもらったときに、ちゃんと車内の乾燥をしてなかったんじゃないかな?
床のスポンジ材が湿ったまんまフロアマットで覆い隠されちゃったもんだから、
そのまま水分が発散されなかったのだろう。
もう一度クレームを出す必要性があるかも………はぁ~。

 まぁ、気を取り直していきましょうか。
実はココ以外でも日記の執筆をしていて、とあるところで
月一連載の如く毎月俺の日記が読めるスペースがある。しかも紙媒体で、だ。
別に仕事として書いてるわけじゃないし、原稿料を貰ってるわけでもなく、
ココと同様に俺の趣味で書いてて、それを気に入って載せてもらっているだけだ。
スタッフの人達も、俺が日記を書くと楽しんで読んでくれているらしい。
限られた場所でしか読めない…っていうか、3~4箇所しか読める場所はないし、
わけあって名前もココとは違う名前で書いてるから、まず出会うことは
ないだろうけどね。
 そこで思うのは、ホントにほぼ毎月掲載されてんだから、俺のコラム欄でも
作ってもらって、ちゃんとソレ用の執筆でもしようかな?
…ってことだよね。べつに原稿料はいらないけどさ。
この際だから名前もちゃんと「麻生さくや」を名乗ってね。
個人的な経験として「誰かに頼まれて文章を書く」ってのもやっときたいし。
ただまぁ、実際にそれが実現したとして、「いつまで続けるよ?」ってな
ことにもなりかねないけどね。幕を引くのって苦手だから。
そのへんに関しても、実現すればいい勉強になるのかもしれないけど。
一度かる~く話しを投げてみようかし…

 思えば今まで、自分の為にしか文章を書いたことはないと思う。
中には仕事で書いた報告書の類や、大学の頃のレポートなんてのもあるけど、
要点をまとめて書くから、文章と言うよりも箇条書きに近いだろう。
ココの日記だって書きたいから書いてるだけで、せっかくだから公開して、
読んだ人が楽しんだりしてくれればいいかなぁっていう程度のものである。
 「好きこそものの…」って言葉もあるけど、ただ好きでやってる人と
好きでもないけど仕事でやってる人を比べたら、スキルが高いのは絶対に
仕事でやってる人の方だと思う。文章を書くことに限らず、ね。
それは求められる明確な目標や形があるから、自分のさじ加減で妥協する
わけにはいかないってことだと思う。それはもう個人の実力に関わらず
結果を求められる場合もある。
家庭をもっている人だったら、家族のためっていう意思もはたらくだろう。
それがスキルアップにつながることだと思うのである。
俺なんかは電気系の仕事に就いてるけど、電気なんていう見えもしないものを
どうやって理解せぇってんだい!…と最初は思っていた。
それが最近じゃ、単独で設計を任されるようになって、評価されてるんだからね。
そのぶん自由意志は束縛されてしまうことが多いから、好きなことを
仕事にすると、好きなようにやれないことがキツくなるだろうけど…

 好きなことを仕事にする。
学生の頃はそれが一番やりがいのある仕事のような気がしてたけど、
仕事なんてのは基本的にツラいもんだから、好きなことを仕事にすると、
よけいに心労がでかくなる可能性もあるだろう。
でも、要は楽しんでやろうとする気持ちなのかなぁと思う。
 俺の親父なんかは常に楽しそうに仕事してて、就職活動中なんてのは
「親父はいいなぁ」なんて思ってたけど、社会人になって親父と話してたときに、
「仕事なんかキツいのはあたりまえなんだから、キツいと思ったらやってけんよ」
ってなことを言っていた。
楽しんでやってるように見えた親父も実は、仕事を楽しもうと心がけてただけ
だったってことを知ったわけである。
でも、見てると本当に楽しそうに仕事してるし、昨日も夜中に電気のことを
聞きに部屋に押しかけてきて話し込んでしまった。
 どんな仕事でも楽しもうとする気持ちさえあれば、やってけるのかな…と。
それなら好きなことを仕事にしたって、楽しむことを忘れなければ、
ツラいなんて思わないで実力をつけていけるのかもしれない。
実力がついてくれば、自分のやりたいことを実行できる立場や、信頼ってのを
確立できてきて、本当の意味で好きなことを仕事にできるかもしれない。

 先週airgateのLIVEを見に行って、打上げでりょっくんの話を
聞いていたとき、LIVEとかは楽しそうなんだけど、売り込みとかの話は
聞いていて正直しんどそうな感じがあったように思う。
気持ちだけの問題ではないんだろうけど、気持ちだけでも楽しもうとしていれば、
それだけでも何かが変わるのかもしれないと思ったのだ。些細でも「何か」ね。
バンドだと、俺みたいな個人プレー的なものではないから、足並みを合わせる
必要もあるし、ぶつかり合う必要もあるし、一筋縄じゃないんだろうな。

 恋愛なんかでも同じだと思うんだ。
相手を好きになって、つきあいだして、一緒にいるだけで幸せで、一緒にいる
だけで好きだって気持ちがどんどん溢れてきて…
でも、その感情を一生持ちつづけてる人なんてのは、まずいないだろう。
慣れだって生まれてくるし、相手の嫌な部分も見えてくるし…
 「好きだ」っていうきらめいた感情が心にあるってことは、それだけでも
幸せなことだと思う。バラ色フィルターで何もかもが楽しいんじゃないかな?
でも、それは一時的なものだと思うのだ。
どんなカップルだって、倦怠期は訪れるのである。
どっちか一方がきらめきつづけてたって、相手がついてきてくれるとは
限らない。…ってか別々の人間なんだからね。

♪僕が思うこと それは同時に君が思うこと
 そんな奇跡は必要ないよ タダであげるって言われても

きらめきがなくなったときに、それでも相手がコイツじゃないとだめだ
ってところがあったり、きらめきにかわる何かを見つけていかないと、
大抵の場合はそこで別れがやってきちゃうんじゃないだろうか?
まぁ、俺もソレをつかめなかったり、俺の中にソレを見出してもらえなくって
別れちゃったクチだから、ソレが何なのかはまだわかんないけどね。
ただ、「好きだ」って言っている間は、ソレを見つけることも、見つけてもらう
ことも難しいような気がするのは考えすぎかな?
「好きだ」って気持ちは大切だし、それを言葉にすることも大事だけど、
「好きだ」って言ったり、言われたりしてないと不安なうちは、
「好きだ」っていう言葉にすがっているだけで、逆に「好きだ」って気持ちに
自信が持ててないような気がするのだ。
でも、きらめきがないと始まらないってのもあるから、難しいところだよね。

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空白の時が養うもの

 唯と会ったのは半月ぶりぐらいかな。
日曜は久しぶりに執筆活動をしに、ひとりでパスタ屋へ。
この日は朝まで起きてたから、目を覚ましたのは14時頃で、
パスタ屋に入ったのは15時頃のことだった。

 店に行くと駐車場に入った時点で唯の車があることはわかったが、
店に入ると、声はするけどいっこうに姿は見えない。休憩に入っているのだろう。
執筆活動に先立って、まず食事を済ませた俺の席にエプロンを外した唯が現れた。
「ひさしぶりぃ」「元気にしてる?」「まぁ、ゆっくりしてきなよ」
そんな感じの軽い挨拶をかわすと、そのまま残りの休憩時間はどこかに
出かけるらしく、厨房の方から「行ってきまぁ~す」と言う声を残して
そのまま唯は姿を消したのであった。

 一方俺は食後のコーヒーを堪能しながら、久しぶりにノートに向かっていた。
土台となる状況設定やキャラクター設定も、そろそろけっこう固まってきていて、
初めてひとりでパスタ屋を訪れた時に比べると、なかなかペンも進まず、
執筆活動に関わらず、色んなことを考えながらノートに向かっていると、
戻ってきた唯が休憩を終えて厨房に戻ってきた。
 その後も15分ぐらいはそのままノートに向かってたんだけど、
この時点ですでにパスタ屋に入ってから2時間ぐらい経っていたし、
考えも煮詰まってきていたから、この日はココまでにしてノートをしまうと
レジへと向かった。
レジの近くにいたのは唯だったんだけど、レジに入ったのはもう一人の
ウェイトレスのお姉さん。「ちょっと残念」なんてことを思っていると、
ひょいっと厨房の中から出てきた唯は、「もう帰るの?」なんて言い始める。
俺のサイフから覗いていたおつまみのサービス券を見つけると、
「これも食べていきなよ」とさらに食い下がってくる。
しかし、さすがにパスタを堪能して、食後のコーヒーを楽しんで、
コーヒーのおかわりをして、2時間を過ごしてお会計をしにきたところで
「じゃ~」なんて言ってテーブルに戻るわけにもいかず、
「また次のときだな」と言って、軽く話をして店をあとにしたのだった。

 俺だってね、久々に会ったんだし、次また会えるのがいつになるか
わかんないから、もうちょっと話したいなぁとは思ったんだけど、
雰囲気的には唯の方が話したかったような感じだったな。
 俺の方はこの半月の間に、色々考えた挙句に思考停止状態に入ってたから、
「ちょっと一休み」みたいな具合に、唯に対しても、他の誰かに対しても
「こうしたい」みたいな意識が薄れてて、恋愛感情自体がスリープモードに
入ってたから、「久しぶりに唯と話せたからよしとしよう」ぐらいの気持ち
だったんだけど、唯はこの半月の間に、俺に対して思うこととかあったのかな?
素直でまっすぐなのに、本心を隠しちゃうところがあるから、
「もっとゆっくりしてきなよ」っていう言葉の裏には、もっと強い気持ちが
潜んでいたのかもしれない。(たぶん唯に自覚はないだろうけど)
 まぁ、俺が自分に都合よく解釈してるだけってのもあるだろうけど、
唯の本心がどっちに向いてたとしても、唯が本心どおりの結末に進もうとするか
どうかはわからないし、やっぱり単なる俺の妄想かもしれない。
でも、それはさておきまずは俺自身がどうしたいのかを確認しなくちゃな。

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鎌一本で剣豪気分

 この日の起床時刻は7時半。会社が近い俺からすると、平日以上の早起きだ。
今回のイベントの主催はもんくんで、もんくんも会社の上司に誘われての
ことらしく、今日はもんくんがうちまで迎えにきてくれることになっていた。
 迎えにきてくれたもんくんの車の助手席には奥さんの姿も。
もんくんの奥さんは俺の同級生でもあり、小学校から高校まで同じ学校に
通っていたのだが、仲良くなって話すようになったのは、もんくんとの結婚が
決まってからのことだったんじゃないかな。
 そんな、もん夫妻の車に乗り込むと、これからもう1箇所寄って、
奥さんの友達も拾っていくことになると言う。
そのコも俺と同じ中学の同級生と言う話だったが、名前を聞いても一向に
思い浮かんでくるものはなく、おそらくはじめから俺の記憶には存在しない
人物であることが予想される。
 俺たちの通ってた中学は1学年が350人近い、でっかい中学だったからね。
しかも俺たちの学年は珍しく女の子の比率が高くって、同じクラスになったことの
ない同級生の女の子なんかは、ほとんど知らないまま卒業してしまっている。
もんくんの奥さんとも、家が近かったってこと以外では、
ほとんど接点がなかったから、その友達などは知らないコが大半なのだ。
 で、噂のそのコは10ヶ月になると言う赤ちゃんを抱っこして登場。
彼女のダンナさんはもんくんの仕事とも絡みのある職業らしく、
ここでもまた世間の狭さを胸中に抱いた。

 向かった先は都田の山のふもとだった。
事前に設定してあったもんくんのナビに示された道をたどって行くと、
細い道の入り口で髭を蓄えたおじさんが、ヤンキー座りでタバコを吸っていた。
もんくんの話ではもんくんの会社の専務取締役らしい。
ちなみに愛称はマリオ。蓄えた髭がその由来であることは言うまでもない。
話によると会社にはちゃーんとルイージもいるのだと言う。セットで見てみたい。
 俺たち5人はマリオの案内で、山へと分け入っていく。
ここで食材をGetできるってことを考えると、家庭菜園と言っても
過言ではないのかも知れないが、荒れ放題である。
まぁ、単なる竹林なのだからしかたがないのだが、きついのは蚊の猛攻だった。
そう、この日のメインイベント「たけのこ狩り」の舞台に到着したのである。
 みんなはたけのこ狩りってやったことある?
俺は今日が初めてだったんだけど、イメージしていたのとはかなり違ってたね。
俺のイメージでは数十センチぐらいの竹の子が地面から生えていて、
それをもぐようにして狩っていくのだと思っていたのだが、実際のところ
数十センチの竹の子なんてのは数えるほどしか確認できない。
竹の子のほとんどは、すでに1~2メートル以上に育ってしまっているのだ。
で、その予想以上にタッパのある竹の子を、根元付近で刈り取って、
先っちょの数十センチを収穫するのである。
数メートルに育っていても、それは成長が早いだけで、やつらは生後数日以内。
たとえ太さが直径10cmぐらいあったとしても、まだその体はやわらかく、
少し勢いをつけて鎌を引けば、軽く斬ることができ、ちょっとした剣豪気分だ。
もんくんは俺同様アクティブな性格だし、知合いの土地だってこともあって、
ざくざくと分け入って収穫を進めている。
もうそれは宮元武蔵のごとく、文字通り破竹の勢いだ。
気がつくとはるか奥の方でバシバシと若竹を斬り倒している。
武蔵の相方(?)と言えば小次郎だが、「アゥアー」と言う10ヶ月の小次郎は
蚊の猛攻にしかめっつらで、早々に母上とともに下山していった。
 若竹はたとえ太かろうと、背が高かろうと、竹の子の茶色い皮をまとったまま
なので一目瞭然である。
とりあえず手近にある若竹には鎌を振るい、ちょっと足場が危うい所のヤツは
その首根っこをむんずと掴んで引き寄せると、それだけで節目に沿って
折れてしまうので、適当な場所まで引きずってきて鎌をかける。
剣豪と言うよりは盗賊の方が適切な表現だったかな?宍戸梅軒の方か?

 結局1時間ぐらい殺陣を繰り広げた俺達の収穫は、土嚢袋7袋分のたけのこだ。
もんくんのレガシーのラゲッジスペースはたけのこが満載。
車内のにおいもずいぶんとワイルドな香りになっている。
たけのこ.JPG
 マリオにお礼を言って帰ってきた俺達は、
まずもんくんの奥さんの友達の家へ。
実家へおすそ分けするぶんを含めて2袋半を
渡すが、車にはまだ4袋。
剣豪気分で若干立ち回りすぎてしまったらしい。
レガシーのリアゲートを開くたびに、ちょっとひく
ほどの量である。
 もんくんの奥さんと、その友達を降ろして、
俺ともんくんは俺のうちへと向かった。
奥さんはそのまま友達とお食事に行くらしい。
俺もこの日はもう特別予定はなかったから、
もんくんとメシをと思ったんだけど、もんくんは
これから休日出勤をしなきゃいけないと言う。
なんでもここ数年で最大の山場を迎えている
らしく、出張も最近は多いのだそうだが、それでも
いつも楽しそうなもんくんはすげぇなぁと思う。

 そんなわけでもんくんと別れ、たけのこ2袋をぶら下げて帰った俺に
さっそく両親が食いついてきた。
どうしたんだソレは?朝早くから出かけたのはソレか?…と。
味の方は苦味も渋みもなくって大好評。近所でも評判のたけのこだったらしい。
おかんも友達にお礼を言っといてくれって言ってたっけ。
 ちなみに、あまりに大量なたけのこだったから、料理好きな姉さんに声を
かけたところ、「灰汁抜きが面倒だからいらない」と、剣豪張りにバッサリ
斬られましたね。灰汁抜きが面倒なのはわかるし、それがわかってるところが
料理に精通しているって証拠なんだけど、あの潔さはまさに「侍」と。
 うちのおかんも翌日は、俺が起きた頃にはすでにたけのこの灰汁取りを
していて、リーダーのLIVE鑑賞を終えて夜中に帰ったら、まだたけのこを
茹でてたからな。何時間たけのこと格闘してたんだろね?ここにも豪傑がいたよ。

 

 そんなわけで、文字通り破竹の武蔵に、斬れ味鋭いセリフを放つ侍に、
長時間たけのこと格闘を続けた豪傑にと、強豪犇めく週末を味わった麻生でした。

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フィクションの話だけど、これはノンフィクション

 文章でエンターテイメントを提供しようと考えたときに、当然思いつくのは
フィクションの創作だと思う。
俺も当然そういうのを考えていないわけじゃないし、この前モッチィと話した
ときにも、「麻生はノンフィクションしか書かないの?」ってなことを聞かれた。
 俺の場合、こうやって文章を書くのが好きになったきっかけは
読書が好きで、俺もこんなふうに読んだ人を楽しませたいって思ったことだ。
入口はむしろフィクションだったと言える。
 でも、最近はほとんどそっちに手をつけることはなかった。
「事実は小説よりも奇なり」とは言うけど、俺のまわりには面白いネタが
ゴロゴロ転がっていたのが、その理由なのかもしれない。
まぁ、その前から日記を書くっていう習慣みたいなものはあったけどね。
 でも、目標はやっぱりフィクションの方だと言える。
で、もう何年も前から考えてる話があるもんだから、最近はそっちにも
手をかけてるわけなんだけど、難しいね、一から作っていくってのは。
 設定を構築して、キャラクターを創造して、ストーリーを組み立てて…
人によって書き方はそれぞれなのかもしれないけど、俺にとって一番書きやすい
やり方ってのが今ひとつつかめてないんだよね。
設定だけ考えて、行き当たりばったりに頭から書き進めていったり、
それをキャラクターの性格を変えて書いてみたり、ストーリーのアウトラインを
先に考えてみたり、思いついた場面を断片的に書いといて組み立てたり。
やり方はいっぱいあると思うんだけど、どれが自分にあってるのかってのが
まだつかみきれてないわけ。
でも、こうやってノンフィクションを書くことに慣れてるわけだから、
先に大雑把なストーリーや出来事を考えておいて、書きながら組み立ててくのが
一番あってるのかもしれないな。
ただ、断片的に書いといて、後から組み立てるのは俺には向いてないかも。
書きながら自然に次の展開につなげて行く書き方をしてるからね、日記でも。
 なかでも一番俺が苦手なのはキャラクター作り。
基本的に日記の主人公は自分のコピーなわけだけど、フィクションでは
そういうわけにもいかない。複数の主人公や視点で書いたほうが
膨らむ場合もあるし、なにより何を書いても主人公のキャラクターが毎回一緒
ってんじゃエンターテイメントになんかなりゃしない。
それで成功してるのなんかあ○ち充とブルース○ィルスぐらいしか知らないもん。
他の登場人物にしたって、日記なら実際の人物がいて俺の思いも寄らないような、
行動やコメントを実行してくるわけだけど、フィクションではそれも自分で
作り上げていくわけだ。
逆に言えばキャラクターがしっかり俺の中に息づいてしまえば、筆は自然と
進んでいくのかもしれないな。
作家や漫画家なんかは、キャラクターが思いも寄らない行動を取ったりする
ことがあるってんだから、その域に達する必要があるのかもしれない。

 そんなわけで「安間さんが欲しい」なんて言い出したのにも、コレがひとつの
理由になっていたと言える。
もちろん安心空間ってのは必要不可欠な場所で、そういう場所を探すのに
特別な理由なんか必要としないわけだけど、とりわけ創作活動ができる空間が
欲しいと思ったことが、安間さんを探すきっかけになったわけである。
そうは言っても、自分の家に安心空間があっても、自宅だと創作活動を阻害する
色んな誘惑が転がってて、うまくいかない気もするけどな。

 そんなわけで、3月の末頃には例のパスタや系列の喫茶店へ行き、
今まで執筆してきた内容や登場人物の相関図をフローチャートなんかに
まとめてみたり、新たな展開を考えてみたりした。
 で、お花見パーティの翌日も、特に予定の入ってなかった俺は、
近所のコメダに足を運んでみた。例の偉業が行われたコメダだ。
今回も2時間ぐらい腰をすえて創作活動に励んでみましたよ。
それで思ったんだけど、やっぱり落ち着いて集中して考えて、それをペンで
形に表してみると、アイディアが浮かんでくるもんだね。
今週末は土日ともに予定がないから、またふらっと足を運んでみようかしら。

 

 てな感じで、先ほどUSJレポ3もアップしましたが、いろんな執筆活動に
精力的に動き回ってるんで、今後の展開にご期待くださいな★
(まぁ、フィクションの方はココに掲載するかわからんけど…)

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楽器職人のその後

 計画から大きくはずれ、さらには解決の糸口さえも見出せないでいた仕事に
一筋の光明を見たような気がする麻生です。
仕事が進まないことが精神的に重荷になっていただけに、
このまま解決まで漕ぎつければと願うばかりである。

 さて、11月も終盤にさしかかってきて、2007年も残すところ1ヶ月と。
11月は中旬以降暇な週末が続いて、楽器職人の血を滾らせるつもりだったのに、
11月中に作業できたのは1日ちょい。買出しを入れても丸2日ってとこだ。
急な飲みの予定なんかが乱立したからね。以外に時間が取れなかったのである。
今のとこの作業の進み具合としては、板をカットして穴をあけて、
サンドペーパーで表面を仕上げたぐらい。
でもまぁ、あとは塗装して組み立ててくだけ。
組み立てる時にきっちり組み立てないといけないから、
そこで調整に時間を取られるかもしれないけど、
そんなに時間はかかんないんじゃないかな。
今週のうちに塗装ができれば、来週は日曜日がまるっと空くはずだから、
日暮れまでに完成させることも可能かもしれない。
今までの工程は絵的な変化がほとんどなかったからアレだけど、
塗装と組み立てに入ったら、写真なんかもUPしていこうかと思っている。
作業に集中しちゃって、撮影し忘れる可能性も大だけど、
最低限でも完成品の紹介はするつもりだ。
完成したら、カホンの存在を教えてくれたリーダーに音の良し悪しを
判断してもらうのもアリだな。あんまり自信はないけど…

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楽器職人にジョブチェンジ

 一昨日の夜だったかな?マウノーンの友達で、バンドでドラムをやってる
ヨウちゃんからメールが届いた。
その日は早く寝て、そのまま起きなければ久々の快眠…ってなところに
入ってきたメールで、そっからまた寝付けなくなっちゃったもんで、
ちょっと不機嫌だった俺はメールの中身も見ないで、ほったらかしだったんだけど、
昨日そのメールを確認すると、ついにデジドラを購入!!ってなメールだった。
前に一緒にリーダーのLIVEを見に行ったときに、
「デジドラを買おうと思ってたら、事故っちゃって…」
ってなことを言ってたから、その報告だったんだね。
その状況だったら俺もメールしちゃうだろうなぁと思って、
すなおに「よかったではないの」と思った。
人間不眠だと性格が荒んでしまいますね。
 さて、そんなヨウちゃんのメールにちょっぴり羨ましさを感じていた麻生。
俺も一時期はデジドラの購入を考えてたこともあったからね。
そのとき頭に浮かんできたのはairgateのストリートLIVEだった。
あのときリーダーが奏でていた楽器「ボックスカホン」である。
あれならそんなに高額なもんじゃないんじゃねぇか、と思ったのだ。
でも、やっぱ、楽器ってのは何にしても高いもんだね。物価が違うよ。
ちょっとした木箱にしか見えないのに大体1万5000~5万円……
でもネットで調べてみると、けっこう自分で作っちゃってる人が多いらしい。
そこで、俺も造ってみようかと思い立ちましたよ。
自作なら多分5000円ぐらいになるんじゃないかな。材料リストを一読した
俺のカンからの見積もりだけど。もしかしたらもっと安いかもしれない。
製作時間も気合いれてやれば、土日フル稼動でできちゃうんじゃないかな?
接着剤の乾燥とか塗装を繰り返したりってのをきっちりやるんなら、
1週目で材料切って塗装して、平日の夜に繰り返し塗装して、
2週目に組立ててボンドが乾けば出来上がりって感じで2週かかりそうだけど。
 いやぁ、前回の日曜大工って言うとプレサージュのセンタードリンクホルダー
以来になるんじゃないかな。実に2年半ぶりだ。
間に本棚とかはちょくちょく作ったりしてるけど、板っキレからってのは久々だ。
しかも造りの正確さが音の良し悪しに直結する楽器作りだ。
腕が鳴るけど、俺の苦手な言葉だな「正確」ってのは。
「機能」重視で、精巧さは大雑把、見た目は仕上げで誤魔化す!
ってのがこれまでの常套手段だったからね。俺の大工としての真価が問われるな。
 できたら写真ぐらいは掲載するんで、楽しみにしててくださいな♪

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スーパーサイヤ人になるヤムチャ

 仕事は好きですか?好きじゃない人がほとんどですよね。
特別俺が不真面目って事もないと思います。
こんな文章を日々書いていたって、仕事の期日は守ってます。
むしろこういう息抜きをせず、今以上にがんばっちゃうと、
逆に今以上に効率が落ちることはたやすく想像がつきます。
もちろん崖っぷちに立たされて、数週間から数ヶ月の間たえず背水の陣に
立たされ、ハイパー状態に入ることだってありますが、
そんなスーパーサイヤ人みたいな状態が続くわけありません。
しかもただの地球人がムリにそんな状態になっているんです、
火事場のバカ力に違いないんです。
通常状態に戻った時の反動は大きいだろうし、
それを自分の実力だと思って戦いに参戦すれば、
いつかはヤ○チャのようにかませ犬的な扱いをされかねないでしょう。
 ここで言うサイヤ人ってのは…戦闘民族、戦うために生まれ、
戦うのが大好きな人、その「戦う」が「仕事」に置き換えられた人です。
働くために生まれ、仕事が大好きな人。
ムリに語呂を合わせるんなら「残業民族」ってとこだろうか。
(俺も残業は毎日してるけど、帰っていいってんなら帰るもんな)

 

 さあ、今日は「仕事」と「趣味」のお話です。
昨日の「いいわけ代わりに…」を書いてるときにちょっと頭に浮かんだ話。

 俺が書いてるこれ、もちろん「趣味」であって「仕事」じゃないです。
仕事だったら予告どおりに書いていくし、文章の内容や構成も再考が必須だ。
これで金なんか取ろうったって誰も納得しないし、
会社なり何なりに怒られるってものである。
その分好き勝手なことを書いてるし、予定もバンバン無視している。
好きで毎回読んでいる人には悪いなぁとは思いつつ、
好きでやってる状況で、なるべくいい文章を書くには、
その場その場で書きたいと思うことを書くしかないのだ。
ムリに予告どおりに書こうとすると単調な内容になったり、
起こった事実だけを追っていったり、中身がすっかすかになる。
 でもね、同じ状況でもこれが「仕事」となったら、
俺でももっといい文章が書けるようになるはずである。
これはよっぽど文章を書いたり考えたりするセンスがないかぎりは、
誰だってそうだと思う。
金を取るってのはそう言うことなのだ。
好きなことは書けなくなるし、時間にだって追われる。
でも力不足な文章書けばNGを喰らって手直しを迫られるから、
結果的には趣味で書いてるよりも「いい文章」になるのだ。
(いい文章になるまで書かされるだけだけどな)
 俺は今んとこ彼女もいないし、養う相手もいないから、
自分が好きなことやって生きていくだけの給料をもらえればいい。今は、ね。
「昇給」なんて言ったら、給料が上がることよりも今以上に忙しくなるのか、
とか今以上に自由に使える時間が減るのか、なんて思う。それより時間をくれと。
でも、養う相手がいたらそんなことは言ってられないし、
それが仕事の内容にも反映されてくるだろうと思う。
 例えば文章書くのが好きで、文章力もあって、面白い文章が書けて、
観点も鋭い。
そんだけのセンスがそろっていても、趣味で書いてる人は、
それよりも文章センスの劣った「仕事人」に勝てないだろう。
仕事人は家族の人生や自分の人生を賭けて、大切なものを守るために
文章を書いてるんだから、重みが違う。
「これじゃダメだ」って言われたら、OKが出るまで書き直さなきゃ
給料がもらえないし、クビになるかもしれない。
家族を養っていけなくなるかもしれないのだ。
そりゃ~ヤム○ャだってスーパーサイヤ人になって闘わざるをえない時も
出てくるってものだ。
悟空や悟飯がナメック星に行ってる最中にセルが生まれちゃったら、
ヤム○ャが負ければ地球は滅びちゃうのである。
ムリをしたってスーパーサイヤ人にならざるを得ないわけだ。
 この週末、ポカから第2子を授かったというメールが届き、
電話で祝辞を述べたんだけど、そのついでに「今度飲みに行こう」
ってな話をした。もう1年半ぐらい一緒に飲むこともなくなっているからである。
そんなポカは「週6日働いとるよ」と言いながらも笑っていた。
もちろん空元気な部分もあるだろうが、その笑顔の何割かは、
ポカ婦人や娘、そしておなかの中に新たに宿った命から来ているんだろうな
と思う。

 どうせ働かなきゃいけないなら、好きなことを仕事にすればいいじゃないか。
…っと昔は思っていたけど、それにはかなりの根気がいると今では思っている。
まず就職の段階で好きなとこに就職できる可能性は低いし、
もし好きな仕事に就けても、好き勝手なことはできなくなるから、
そのストレスは嫌いな仕事をしている人よりも大きいかもしれない。
仕事は仕事として割り切って、別なところで好きなことを好き勝手やってた方が、
結果的にストレスを貯めにくく、発散の場を残していることになるんじゃないかな?
 例えば俺がエッセイストかなんかになったとして、掲載する雑誌に合わせた
テーマや題材についてエッセイを書くようになったとしよう。
今より数段格上の文章になっているだろうが、いろんな縛りがストレスになって、
しかも今みたくブログを書いて気分転換をしようなんてのも、
これ以上文章なんか書きたくない…
…ってな具合に文章を書くこと自体が嫌になってくるだろう。
そうなったらそうなったで、他の楽しみを見つけるだろうけど、
けっきょく今の状況と変わらなくなっちゃうってことだ。

 結論は……たとえ自分の好きな仕事についたって、思うようにはできないから、
好きではなくなってしまうかもしれない。
それならどんな仕事も楽しむ…って言うか無理やりでも楽しいと思うようにする
それでいてホントに好きなことや楽しいことを仕事以外に持っている
ということじゃないかな?
仕事が楽しいのはいいことだけど、楽しみが仕事ってのはダメでしょ
という考え方がもとになってるだけなんだけどね。
「仕事を楽しいなんて思えないよ」って思うだろうけど、
どうせやんなきゃいけない仕事なのだ、「嫌だ」と思いつつやるより、
無理やりでも「楽しい」とかってなプラスなイメージでやった方がいいんじゃない?

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BGMは山中千尋の「LACH DOCH MAL」で執筆中

 さてさて、珍しい時間に更新です。
理由は簡単いい本を読んだからそのご紹介「いきなり読書コーナー」♪

 その本てのは「階段途中のビッグ・ノイズ」 って本。
簡単に言うと青春バンドものの話なんだけど、
読んでると清々しくなって、元気が出てくる感じ。
音楽をやってる人や学生なんかは読んでみるとやる気が蘇ってくるかも。
あとは「スイング ガールズ」が好きな人にもお勧めかな。
もちろん社会人にもね。
うまくいかないことや、嫌なことをどうにかできそうな気分になってくるよ。
 廃部寸前の軽音楽部を立て直すってだけの、
シンプルなストーリーなんだけど、
わっかりやすくて共感できるとこが多いと思う。
仲のいい友達と好きなことをやる楽しさに溢れてるから、
読み終えたあとは爽快な気分になれる。
まるで兎団で一緒にはしゃぎまわってるときみたいに♪
2日間で一気に読んじゃったのが、
今になってみるともったいなく思えてくるぐらい。
興味のある人は是非ご一読あれ!

 明日は仕事の手伝いを仰せつかったもんで、更新できるか微妙感じってことで…
書きたいことが浮かんだら、お構いなしで登場するけど、
時間がなかったら、今年読んで面白いと思った、もう1冊の本でも紹介しよっかな。
 こないだ「手紙」見たときも思ったけど、
いいストーリーに触れるってのは、幸せだな。
そんな気持ちを、少しでも自分の生活にも持てるように、
自分の正しいと思うことが、ちょっとでもたくさんできるようにと思う
ハイテンションな麻生でした。

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2005年平井BD(4) ~下山~

 いよいよ平井BDの方も完結編でございます。
いやぁ~長かった。
酒飲んで、健康ランド泊まって、ハイキングして
ってな1個1個は何てことないエピソードなのに、
一緒くたにして兎が絡んだだけでこの有り様である。
2005年平井BD(1) ~宴前~
2005年平井BD(2) ~宴~
2005年平井BD(3) ~登山~
この3編を経て、ようやく完結の4部作。
ロード・オブ・ザ・リングも顔負けの超大作!
もうね、こう言いきってもいいんじゃないかな。
ロード・オブ・ザ・リング、1だけ見たけどさ、アレよりは面白いよ絶対。
つまらんかったもんアレ……
 さぁさぁ、ここまで読んでくださった皆さんも、
ゴールは近いっスよ、がんばって!!

 おみくじを読み上げ、ひと段落ついた俺達は
裏手の広場へと向かってみる事にした。
神社の裏に周り、でっかい鳥居をくぐると広い
原っぱへと足を踏み入れた。
大きな東屋ではおばちゃんたちが休憩しながら、楽しそうにおしゃべりをしている。
もしスカイラインを発見していたとしたら、
ここまでの登山を吹っ飛ばしてここでのんびりしていたのだろう。
そう考えると、ちょっと
したような気にもなってくる。
そろそろホントに登山がライフワークってことも真実味を帯びてきたかもしれない。
現に本宮山を登りながら、俺達は
「来年も富士登山して、今度は
御来光とお鉢巡りしたいねぇ」なんて発言も出ている。
そして誰もそれに反論する事もない。
実行する確率はなんぼのものかわからないが、
そんなに低い確率でもなくなっているんじゃないだろうか。
(↑すでに2度目の登頂を果たしました。しかも今年は
嵐の中死にかけながら…)
 のんびり広場を見てまわってみたが、とくに目に付くものもなく、
俺達が一番ひきつけられたのは、
もろアウトドアな2人組が食べていたラーメンだった。
アウトドア用の
携帯コンロでそれぞれに湯を沸かし、
ラーメンを作って食べていたのである。
ガストのモーニングしか食べてないうえに、
それから4時間近くもカロリーを消費しつづけたとは言え、
それ以上に山頂で自分で作ったラーメンを食べている
という行為が羨ましかったのである。
俺達は今度は俺達もコンロや食料を持参してこようと決心しつつ広場を後にした。

 広場から出た俺達は、
せっかくだからと休憩所で一休みしてから下山することにした。
休憩所というのは神社の裏手に設けられた土間のような所で、
中にはベンチがしつらえられ、壁には本宮山の写真などが貼りだされていた。
その中にはある大きな紙が貼られていたのだが、
よくよく見てみるとそれは度肝を抜かれる掲示物だった。
内容はこの山に登った人たちの番付で、
去年一年でこの山に登った回数や、総登山回数、
所要時間のランキングなどだったのだが、
その中に総登山回数6500回を越えるつわものを発見したのである。
その名を「
原田」さんという。
登山年数は分からないが例え10年登りつづけていても、
1日2回登っても足りないのである
もしかしたらこの日だってすれ違っている可能性すらある
 そして他にも豊橋市在住のモハマッド(去年1年間で40回)や、
川崎市からおこしのCHUFさん。
おそらくはあの神社に置かれたノートから割り出した番付なのだろうが、
こんな所でこんな
驚きを提供されるとは思わず、俺達は大いに盛り上がった。

 ひとしきり笑うと、俺達はいよいよ下山することにして、休憩所を出発した。
俺達とデッドヒートを繰り広げた亀の姿は見当たらなかったが、
すれ違うおじさんのどれもが
原田隊長に思われ、
石油王(←モハマッドのこと)の姿を探さずに入られない俺達には、
そんなことはすでに頭の中には欠片も残されていない。
そして忘れていた空腹感に追い立てられるように、
俺達はハイペースで下山していくこととなった。
 下り坂は足への負担は大きいものの体力の消費は少ない。
俺達はたいした休憩も取らずに
一気に峠近くのなだらかな所まで降りていくことができた。
それでもさすがにそこまで行くと息も上がり、
なにより足首や膝に集約していた負担があらわになってきていて、
俺達は倒木に腰掛けて休憩を取ることにした。
どのぐらい休憩していただろうか。おそらくは10分かそこらである。
しかしその間に俺達の後ろから老人集団がやってくると、
休憩している俺達に
「若いんだから休憩なんか取ってちゃだめだよ」と笑いながら通り過ぎていく。
またしても俺達の
兎魂がついてしまったのである。
 俺達はある程度の体力の回復を見るや否や、
亀集団を追い抜くべく、足早に下山を再会した。
峠を1つ越え、急な石段を看破し、岩場にてこずり、
亀集団を抜いてもなお一気に下っていく。
俺達が次に休憩したのは2つ目の峠を越えてからだった。
視界がひらけ絶景に誘われるように2度目の休憩を挟む事にしたのである。
この辺まで来ると俺達の空腹もかなりのもので、飲み物ばかりが消費されていく。
飲み物を口にしなかったのなんて、
お清水1リットルも馬鹿飲みした平井ぐらいのものである。
ヤツばかりは「タポタポ」と踊る胃袋をしんどそうに抑えつつ、
必死に俺達についてきていたのである。
こうなるだろうことは目に見えたことだったってのに、
それでも毎回同じような行動を繰り返すから、呆れてしまう。
チャリで日本海を目指したときにも、同じような場面に出くわしたのを憶えている。
 開けた場所での休憩は、
吹き抜ける
が体に滲んだ汗を気持ちよく乾かしながら、
熱くなった体をクールダウンしてくれる。
時間はまだ14時半頃だったが、暑さのピークは超えてしまったらしい。
 俺達は気を取り直して下山を続けることにした。
いくら休憩したところで、空腹感は大きくなる一方なのだ。
 そこからはほとんど人に出くわす事もなかった。
そこそこのペースで下っているから、追いついてくる集団もいないし、
時間的に今から登ってくる人たちももうほとんどいないのだろう。
二十丁目あたりまで戻ってくると、石の杭が目立つようになり、
ゴールが近いという事実が俺達の気持ちをはやらせ、
猛然と下山していく。

 ところで下山を始めてから俺は、常に先頭をきって歩いていたのだが、
俺は背中に感じる気配を頼りに、特に振り返ることもなくここまで下山してきた。
今なお絶えない爆笑トークに参加しつつも、歩みだけは滞る事はない。
それは背後の足音を頼りに無意識にペースを作っていたからだろう。
それが、十五丁目辺りの最後の最後の急な下り坂。
登ったときにはまだ元気だったから気づかなかったのだろう、
足場もかなりの
荒れ模様である。
しかし俺を追いかける足音のペースは、
俺を追い抜かす勢いペースアップしてきている。
ここまで絶えなかったトークも今はなくなり、
足音だけが周りの木々に溶け込んでいく。
「なんだ?すでにラストスパートか?」
という思いもあったが、さすがにいぶかしくなった俺が後ろを振り返ると、
なんと俺を追いかける兎団の団員が、
みんな老け込んでしまっているではないか!
しかもそんじょそこらの老け込み様ではない。
年齢にして30歳は加算されている。
最後尾をついてきていた平井なんかは、おばちゃんになっている!

……なんと、俺と残りの3人の間に
ベテラン登山家のおじちゃん、おばちゃん集団が入り込んできたのであった。
かなりのハイペースだったにもかかわらず、
そのおじちゃんたちの下山ペースはさらに一段階上の超ハイペースだ。
他の兎団はこの超ハイペースに圧倒され、道を譲ってしまい。
俺だけが超ハイペースを兎団のものと思って、
追い立てられるようにペースを上げてしまったため、
その空間にすっぽりと
ベテラン亀集団が入り込んでいたのである。
それに気づいた俺はただただポカンとするばかり、
他の兎団と目を合わせると、お互いに思わず吹き出してしまった。

麻生:いやぁ、おかしいと思ったよ。あからさまにペース速いんだもん。
 :なかなか気づかんから、どこまで行くかと思ったけどね。
麻生:ちょうど奴らも3人だったじゃん?足音だけで判断してたからなぁ
筒井:さくやさん、アレは明らかに亀だよ。
麻生:だな、足は速いけど堅実な亀にまちがいないね。

そんな話をしながら俺達は、
イレギュラーなペースアップにあがってしまった息を整えながら、
若干ペースを落として正規の兎団4人で下山を続けた。
そのまま五丁目辺りまではゆっくりと下ってきたのだが、
あることが俺の頭をよぎった。

麻生:なぁ、そろそろさっきのエセ兎団の亀仙流、ゴール近いんじゃないか?
筒井:やばいなぁ、亀に負けたとあっちゃ~兎団の名が廃るな!
 :ラストスパートっすか?
筒井:おっし、ラストスパート行くか。行けるかチョモ?
平井:大丈夫…

ってなわけで、高さにしたら100m弱。
距離で言ったら200mはあるだろうゴールまで一気に突っ走り、
怒涛の勢いで俺達をかわしていった亀仙流の3人を追いかけることになった。
とは言え抜かされてから結構な時間がたっている。
残り200mで追い抜かすとなるとかなりのダッシュが必要になる。
ただでさえあの亀仙流のスピードはただならぬものだったのだ。
先頭にいた俺がまず後ろの3人を気にしつつ徐々にスピードを上げていく
……つもりだったのだが、ついで駆け出したモッチィの速さが、
すでに俺を追い抜かす勢いにまで上がっていた。
どうやら
勝てるヤツだけでも勝とうという魂胆のようだ。
すかさず理解した俺は、一気にトップスピードまで速力を増進させた。
わずかにモッチィとの間にも距離ができたが、モッチィもその距離を保って加速。
みるみるうちに筒井と平井の足音が遠ざかっていくが、
走り出したらもう駆け抜けるしかない。
 しかし、トップスピードに乗ったはいいが、予想以上に
道が悪い
斜面も思っていた以上に角度がきつく、足場ももろ岩場である。
俺は数メートル先の一歩先を見ながら、
即座に路面状況を
察知して最適な足場を見つけ、次の一歩を蹴り出していく。
一歩でも踏み外せばそこそこの
怪我は覚悟しなければならないだろう。
あの岩加減では
骨折も免れないかもしれない。
緊張感がより一層コンセントレーションを高め、
俺達のスピードは留まることなく加速していった。
50mほど先に亀仙流を発見した時、もう彼らはゴールまであと30mほどの所だ。
しかしこのスピードなら追い抜くのは楽だろう。
…… 俺とモッチィは平井と筒井を気にしつつも、余所見をするわけにもいかず、
モッチィと目で会話を交わす。
闘う漢どうしにこそ可能になるハイパーな意思疎通方法である。
かなりの奥義ではあるが、一般的には「アイコンタクト」と呼ばれ、
各方面で多用されているアレである。

麻生『ヤバイな。あいつら間に合わんかも、2人の足音がまだ遠いぞ』
 『こりゃ2勝2敗が見えたかも知れんな』

一瞬のアイコンタクトでそんな会話を交わした俺達は、
ゴール10mを切ったあたりで亀仙流を追い抜き、
そのままゴールを通過すると、
平らになった足元で一気にブレーキを掛け、後ろを振り返った。
亀仙流はあと3mほどでゴールだ。
一瞬筒井たちの敗北が脳裏をよぎったが、
その刹那… 鳥居の影から猛然と突っ込んでくる2人の姿が飛び込んできた。
亀仙流のわずか1m後方である。
そのままトルソーを突き出し、陸上選手のゴールシーンのような体制で
亀仙流をかわすと、わずか1mの僅差で、
俺たち兎団亀仙流に対して全勝を奪い取ったのであった。
 ゴールの鳥居をくぐりぬけた2人はグリコのガッツポーズで、
高笑いをしながら俺たちのところまで駆け寄ってきた。
俺達は息も絶え絶えにゆっくり歩きながら駐車場に向かって歩き出したが、
息の苦しさなんかはほとんど気にならず、勝利の余韻に浸っていた。
その横をさっきの亀仙流の3人組が涼しい顔で追い抜いていく。
誰からともなく爆笑がわきあがり、
俺達はこのうえない空腹を満たすため焼肉屋へと向かったのだった。
しかし……、まさかこの後3週連続で焼肉を食べるハメになるとは、
この時だれも予想していなかった……がそれはまた別のお話である。

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2005年平井BD(3) ~登山~

 いよいよ兎団結成の場面までやってきましたよ♪
奇しくも丸1年のときを経て、公開にいたるわけだね。
俺ら4人が兎団であることを知ってる輩はもうけっこういるけんが、
その由来はあんまり知られてないだろうから、じっくり読んでみてくださいな。
 「宴前編」と「宴編」も読んでもらえれば、多少なりとも
臨場感とか俺らのアホさ加減がわかるだろうから、
そっちも読んでなかったら、↑のリンクから飛んでみてね
 ではでは、本編のほう始めていくよぉ~

 翌朝、7時半頃に目を覚ました俺は、顔を洗いに浴場へと向かった。
鏡の前でコンタクトをつけると、整髪料で髪を整える。
髪をくしゃくしゃといじくっていると、鏡越しに筒井の姿を捕らえた。
筒井も俺に気がついたらしく「おっす、さくや♪」と声をかけてきた。
館内着を脱ぎ捨てるとタオルを持って浴場へと向かう。
どうやら朝風呂に入るようである。
俺も声をかけられたが「モッチィ達をたたき起こしておくよ」
と言って仮眠室へと戻ることにした。
 仮眠室に戻るとモッチィと平井は泥睡このうえない。
何度か声をかけてみるが、一向に起きる気配はないのだ。
散々声をかけ、ようやく2人をたたき起こすと、浴場へと戻っていったが、
朝風呂を終えた筒井が戻ってくるのと大差ない時間だったから、
奴らを起こすのにそうとう時間がかかったことがわかる。

 健康ランドから出ると、俺達は朝食にありつくためガストへと向かった。
モッチィと平井はチキンプレートを、俺と筒井はきのこ雑炊を頼むと、
朝食を腹に収めていくが、さすがに睡眠不足二日酔いでなかなか箸が進まない。
 ようやくの思いで朝食をたいらげた俺達は、その場から動くこともできず、
客のほとんどいないガストのソファーに寝転がり始める始末である。
 どれだけの時間をそんな風にして過ごしていただろうか、ずいぶん長く感じたが、
それはたぶん疲れのせいで、実際はそんなに長い時間ではなかったのかもしれない。

 俺達はガストを出ると、行き先も決めないままに車を走らせた。
映画を見ようとか、漫画喫茶で寝ようかなんて話も出たが、
結局はに行ってのんびり昼寝でもしようってことになり、
筒井のナビで本宮山へと向かった。
 国道151号線を新城に向けて走っていく。
途中に本宮山スカイラインの看板が出てくる。 まだまっすぐでいいようだ。
しかししばらく走っても一向にスカイラインの看板が出てこなくなり、
筒井のナビも怪しさが見え始めてきた。
俺達はちょうど目に入った「
本宮山カントリークラブ」の看板に反応すると、
筒井も「おうおう、カントリークラブの方に行けば大丈夫だよ」
と不安げな顔から一転して
強気GOGOと推しまくる。
俺はその言葉に従ってカントリークラブへとプレサージュを向かわせた。
しかし行けども行けどもスカイラインの文字は見当たらない。
途方に暮れつつも俺は少しでも高いほうへと坂道を進んでいった。
 そして俺達がたどり着いた先は……

 

登山口であった。

 

どうしたもんかと思っているところに「ちょっとだけ登ってみるか」と言う筒井の発言。
車内の時間がほんの一瞬止まる。
疲労からくる無意識の拒絶だろうか。
しかし俺はそれほどの躊躇もなく、それはそれで面白そうだと思っていたが、
モッチィが不安を吐き出した。

 :えぇ~、それ登りだしたらぜったいやめるきっかけなくて後悔するって
筒井:いやいやいや、ちょっとだけだって。
   それに登りきったらそれはそれでハクがつくじゃん。
   睡眠時間3時間で、二日酔いで登山した挙句に登頂だよ。
 :それは確かにハクはつくけどさぁ
麻生:ほら登山口通り過ぎちゃったに、どうすんの?
 :うぅ~ん、あんまり気がすすまんなぁ…
筒井:いやいや、行ってみるか。そこに山があるんだから!!
麻生:おぉ~し、行こう!!
 :あぁ~…

こんなやり取りの末、とりあえず車を駐車場にとめると、
登山口まで行ってみることにした。
そして、とりあえず登山口に着いた俺達。
鳥居の前に立てられた案内図を眺めつつ、最後の躊躇に踏みとどまっていた。
所持品は500mlのペットボトルのお茶が1本のみ。
筒井は革靴だし、みんなの服装も「ちょっとコンビニへ
みたいな出で立ちでしかない。
すれ違うおばちゃんおじちゃん達はデイバッグ帽子にと、装備の差は歴然だ。
言ってみれば鉄砲の信長軍に、農民が挑んでいくようなものである。
平井なんかは飲み物すら装備していない
またこんな大げさな例えをだしやがって、なんて思うかもしれないが、
俺達はでもって、鉄砲の信長軍に挑戦するかのごとく、
最後には熾烈な争いを繰り広げていくことになるのであった。

 案内図を前にした俺達はやはり、疲労に支配されてたのだろう、
ここまできてもまだ登ろうと言う最終的な判断に手が掛からずにいた。
標高は780mらしい、富士山で言えば5合目から登っていって、
7合目と8合目の間ぐらいまで登る感じだ。時間で言えば2時間ぐらいだろうか。
このとき時間は午前11頃、昼過ぎには山頂に到着できる計算になる。
降りてくるのは15時前と言ったところだろうか。
普通にノープランの休みの日なら楽勝、って言うかもってこいのイベントである。
睡眠時間さえちゃんと取れていればの話なのだが…。
筒井は「ちょっとだけ登るか」と繰り返し、モッチィが難色を示す。
そして平井と俺は成り行きに身を任せようと、傍観を決め込んでいたが、
平井の表情はあからさまに渋い。いつOBEYになってもおかしくはない状況である。
悩んだ挙句に筒井は反対の許されない質問をみんなに投げかけた。

筒井:さくやさんは行けますか?
麻生:もちろんじゃないか
筒井:チョモは大丈夫か?
平井:おぅ、大丈夫大丈夫
筒井:じゃ~、行きますか

こんな質問をされて「NO」と言えるわけがない。
後々「あの時やめようなんて言う奴がいるからなぁ、俺は楽勝だったのに」
なんてことを引っぱられる事は間違いないのだ。
こんな感じで、俺達はついに長い道のりの第一歩を踏み外していった
しかし、この登山がこの後さまざまなハプニングと笑いを
巻き起こしていくことになるのである。

 行くと決まれば俺達に躊躇はなくなる
さっそく俺は登山道に入っていくと、筒井とモッチィが続き、最後に平井がついて来る。
高さ的には富士山で言う1合半だが、富士山の5~6合目付近に比べると、
明らかにこの山の方が険しい
富士山の5合目から登山口までの道なんてのは、
緩やかだが確実な下り坂だったほどである。
それがこの本宮山ときたら、のっけからかなりな石段が続いていた。
足場もあまりいいとは言えない。
映画の「エイリアン」で例えるんなら、富士山は1や2と言う感じだろう。
オーソドックスなストーリー展開なのである。
序盤は視聴者の期待をあおるように、何気ないストーリーが展開していく。
スリルや恐怖なんてものはほとんどないと言っていいし、
エイリアンなんかひとっつも姿を見せないのだ。
そして中盤以降(7合目以降)に一気に恐怖感をあおり、
最後(本8合目)にクライマックスって感じ。
…しかし、本宮山ときたらしょっぱなからエイリアンが出てきて、
怒涛の様にストーリーが進んでいく。
エイリアンで言うなら間違いなく3である。
こんどは戦争だ!」というまさにエイリアン3的な山だったのだ。
平井なんかは10分足らずでOBEY化の兆候が見え隠れし始める。
 10月に入ったとは言えまだまだ日中は暑いから、
それがまた体力を奪っていくのである。
思えば富士山では肌寒かったが、
動いていればそれなりに体はあったまった。(その分呼吸が苦しくなるが…)
そう考えると山登りには暑さの方がなのかもしれない。
水分もがんがん補給していく必要があるから、飲み物だってたくさん必要になって、
それだけで荷物が増えてしまうのだ。
そんな暑さとの戦いも始まった俺達だが、
所持している水分はペットボトル1本ずつのお茶のみだ。
平井にいたってはそれすらもない。
服装も前夜のことを考えて、夜冷え込んでも耐えられる程度の服装だから、
Gパンや長袖シャツなど、どちらかと言うと保温力の方が優れている。
ちょっと動けば汗が噴出し、さらには体内のアルコールまでもが
酒気となって立ち昇っている気がする。なかなかにきつい戦いだ。
こんなありさまでよく俺達は富士山の登頂を果たせたものだ、
と思ってしまうほどの苦戦ぶりなのだ。
筒井の実家からたかだた30分ほどのとこにある、ただの山にこの苦戦。
しかし、それでも富士登頂を果たしていたことが
心の余裕につながっているのだろうか。
俺達は「きついきつい」と言いながらも、談笑しながら登山道をひた歩いていった。
 しばらく進むと道端に文字の刻まれた石の杭が見つかった。
杭には「5丁目」と彫りこまれている。

麻生:なんか五丁目って書いてあるに。
平井:十丁目までかな。あと半分じゃない?
麻生:富士山で言う5合目か?
筒井:いや~、俺が昔登ったときはそんな少なくなかったと思うなぁ。
   27とかまであった気がする。
麻生:登ったことあんの?
筒井:子どもの頃ね。
平井:じゃ~、記憶違いじゃない?
筒井:確かによく憶えてないけど、そんな生やさしいもんじゃなかったと思うよ。
麻生:まぁ、とりあえず行ってみるか。

 そんな会話を交わしつつ、杭を探しながら歩いていくと、
登山道から1本の細い道が岩肌の剥き出しとなった斜面を駆け登っていた。
細い道とは言っても「獣道」級ではあるが、
あきらかにそちらの斜面の方が急勾配になっている。

麻生:近道じゃね?
 :いやいやいや、そんなことないって。
麻生:だって反対側に下ってく道も続いてるに。
   この急斜面っぷりはショートカットだら?
筒井:おぅ、近道に間違いないら。行ってみるか♪
麻生:おしおし☆
 :マジかぁ?

 俺達は目ざとく見つけた獣道に入って、
あわよくばショートカットを試みてみることにした。
今まで登ってきたような石段はないし、
そこかしこに蜘蛛の巣によるオービスが仕掛けられていたが、
岩場にはかろうじて段があり、雑草も細くくねりながら登る獣道をよけていた。
あきらかに人が行き来した形跡が残っているのである。
 しかし…、やはりそうそう都合のいいことはないらしい。
ちょっと進むと高圧電線鉄塔にぶつかり、そこで獣道は終わってしまっていたのだ。
どうやらこの道を作ったのは中部電力の作業員だったようである。
しかたなく俺達はそこでちょっと休憩を取って、登山道へと戻ることにした。

 高圧線があるためそこは視界がひらけていて、下界を見下ろすことができた。
そこそこの高さがあり、景色も広がっていたが、
自動車のエンジン音なんかがかすかに流れてきて、
日常の街をはたから眺めているようで気持ちがいい。
ふと後ろを振り返ると、
この山がもうすでにあと少しで頂上になっていることが分かった。
やっぱり筒井の勘違いなんじゃないのかなどと話しながら、
俺達は元気を取り戻すと、登山道へと戻って行った。

 険しい獣道を、しかも急な下りの岩肌をようやく抜け出して登山道に戻ると、
再び汗がにじみ、回復した元気もすでにちょっと磨り減っていた。
それでも自ら招いたハプニングを楽しんだおかげで、
俺達のテンションはさらに高まってきていた。
(まぁ、単なる寝不足が原因のハイテンションじゃないとも言い切れないが…)
談笑しつつも登山道を進んでいくと、
ついに「十丁目」の杭までたどり着く事となった……が、
登山道はさらに先へと続き、杭意外にはなんにもない。
俺達は落胆しつつも未だに誰一人として弱音を吐く輩も出ず
「じゃ~二十丁目までだろ」と意気揚々とさらに歩みを進めて行った。

 そして誰もが待ち望んだ二十丁目
しかしそこも単なる通過点でしかない。
こうなってくると次の希望は筒井が記憶していた二十七丁目にかけるしかない。
とは言え鉄塔のところから見上げた山頂にはもう近いはずである。
俺達は気力を奮い立たせると、さらに奥地へと進んでいった。
 そして二十三丁目を越えた辺りで、一気に道が開けた。
普通に車が通れるような広さの砂利道にぶつかったのである。
道端ではデイバッグを背負った数人のおばちゃんたちが
手すりに腰掛けて休憩している。
俺達は休憩しているおばちゃんたちを尻目に、さっさと先を急ぐことにした。
話は絶えることもなく、笑いながら歩みを進めてはいるが、
誰もが早くこの山を制覇してしまいたいと思っていたのだろう。
登山を始めて40分が経過していた。
もう俺達には引き返そうなんて思いはひとかけらも残っていなかった。
 砂利道を渡って再び登山道に入ると、俺達は一瞬ひるまされる事となる。
今までにない急斜面が姿を現したのである。
それを考慮してか見慣れない木製の手すりまでもがしつらえられている。
こいつは強敵だ」なんていう軽口をたたきつつ、
俺達はペースを落とすことなくその強敵へと挑んでいった。
しかしこの強敵、実は見掛け倒しだったらしく、奴の猛威は長くは続かなかった。
すぐにまた今までのような坂道に格下げされたのである。
強面だけで特攻隊長に任命されただけの「顔だけ番長」だったようである。
 顔だけ番長を看破した俺達だったが、さすがに暑さと疲労が表に現れ始めてきた。
上着を脱ぎ、長袖を捲り上げ、腕時計を外し、
モッチィは登山には似つかわしくないカジュアルな帽子を手に持つと、
ペースを保って進んでいく。
前述でコンビニに行くような格好と表現した俺達の出で立ちだが、
それぞれの装備は無意味などころか俺達を苦しめる足枷と化し、
しまいには荷物にしかならないというありさまであった。
通気性の悪い服の下では汗が肌を伝い、動きづらい靴やズボンに足が取られる。
そんな俺達はやがて平坦な道へとさしかかった。
道端には「なんたら峠」という立て札が立てられている。
おそらく鉄塔から見上げた山頂はここら辺だったようだ。
しかしこの登山道、どうやら1つの山だけでは飽き足らず、
隣山にまでテリトリーを広げて俺達を苦しめようという魂胆らしい。
俺達は落胆する事も忘れ「負けてたまるか本宮山」ってな勢いで、
改めて鼻息も荒く登山道を攻め入っていった。

 そのまましばらくすると、また上り坂となり、道幅も狭く、足場も悪くなっていった。
そこで俺達は一人のキーパーソンと出くわす事になった。
赤いバッグを背負い、帽子をかぶったおばちゃんだ。
どうやら独りで登っているらしく、
少し前の足元に視線を落としたままもくもくと登っている
しかしやはりそこはおばちゃんだ、俺達はすぐにその後ろに追いつき、
狭い登山道でペースダウンを強いられる事になった。
俺達は山道がカーブしてちょっと広くなった一瞬をついておばちゃんをかわすと、
ふたたびいままでのハイペースで山頂を目指していった。
おばちゃんの姿はみるみると遠ざかり、
俺達はそんなおばちゃんの存在なんかはすぐに忘れて、
話題は他の話題にすりかわり、談笑をかわしながら先に進んでいく。
 そんな時、急に分かれ道が姿を現した。今までひたすら1本道だったのに、だ。
(まぁ、鉄塔へ続くフェイクの道はあったものの)
初めて現れた分かれ道に俺達は一瞬思いをめぐらせたが、
すぐさま二手に別れる事を決めると、ジャンケンでメンバーを分けることにした。
結果は俺とモッチィ、平井と筒井と言うメンバーだ。
俺達は「無事に山頂で」なんて言ってそれぞれの道を登っていく事になったが、
別れた所でお互いの声は遠くなることはなかった。
姿は見ないが、声はすぐ近くから聞こえてくるのである。
そして案の定、2~3分も歩かないうちに道はまた1本に合流しているのであった。
拍子抜けしつつも、それ以上に俺達の頭に浮かんでいた言葉は
やっぱりか」と言うものだったと思う。
苦笑をかわしつつ俺達はまた、4人並んで歩みを進めていった。

 そのまますぐに俺達は展望台を発見した。
展望台と言っても、たたみ2畳分ぐらいの小屋で、
真ん中に1本ある柱を囲むようにベンチがしつらえられ、外周は柵で覆われている。
ここまでに出くわした登山客の数はそこそこの大人数だったが、
この展望台で休憩しているのは、老夫婦が1組だけだった。
おじさんの方がお茶とおにぎりを食べ、おばちゃんは景色を眺めていた。
俺達もそこで少し休憩を取っていくことにした。
展望台に登ると日陰と心地よい風が全身の汗を拭っていく。
残りを気にしつつも手にしたペットボトルのお茶を飲むと、
歩きながら飲むのとは違った確かで儚い安らぎを与えてくれる。
 やがて老夫婦が先に発つと、俺達はのんびり景色を眺めていた。
まぁ、はっきり言ってしまえば、休憩から抜け出せなくなっていたのだ
立ち止まってしまうと、忘れていた睡眠不足が甦ってくるのだ。
眼下に広がる景色は、今まで俺達が登ってきた山の木々に覆われ、
街の姿はほとんどもう見えない。
街の喧騒も車の音も、幽かに届くばかりである。
こんな状況で眠気が襲ってこないわけがない。
だってもともとはこういうの「だけ」を求めて、この本宮山に来たのだから
 そんな風に休んでいると、さっき追い抜かしてきた
赤いバッグのおばちゃんが
脇の登山道を通り過ぎていった。
どうやらここの展望台がこんなにすいているのは、休憩しない人が多いからのようだ。
おばちゃんの後姿を眺めつつ俺達は「まるでだなぁ」と笑いあった。
 それからさらにのんびりしていると、登山道とは別の細道から、
2人のおっさんが下山してきた。
そのまま俺達の休む展望台で背負っていた荷物を降ろすと、
おっさんたちは
気さくに話し掛けてくる。
そこで俺達は真実を知る事となる。
はたしてこの山は何丁目まであるのかということだ。
筒井の言う二十七丁目なんてのはとっくに過ぎ
すでに三十二丁目辺りまで来ていたからである。
はたして彼らに聞いてみると、どうやら四十八丁目まではあるらしい。
「までは」ってのはそこまでは見た憶えがある、そういうことだった。
実際に頂上が何丁目なのかは依然分からないままだが、
四十八丁目まで行けばすぐに山頂だと言う。
時間は12時、俺達はゴールを確認できたことで、
いっそうのやる気をみなぎらせると、後半の戦いに臨むことにした。

麻生:おっしまずはあの亀を抜きにかからんとな。
筒井:だな。よ~し、兎団出発するか。

 こうして俺達は兎団と言うチーム名を発起して、
打倒亀に向けて出発することにした。
そこで俺達は下山してきたおっさん達の来た道から言ってみようかという話になった。
おっさんらに聞いてみると「おう、行けるよ。すぐ合流するけど」と言うことらしい。
俺達は早速おっさんらが下ってきた細い道に分け入って行くと、
すぐに木々が道に覆い被さりだし、
やがてかろうじて俺達が「道だ」とむりやりに認識していたものは、
完全に姿を消してしまった
「なんだ?」と俺達は首をかしげていると、
遠くにまだ幽かに見えていた展望台からおっさんらの叫び声が響いた。

おっさん達:お~い、おまえら。どこまでまっすぐ行ってるだ?
      そっちは道じゃないぞ!
兎団:……

 ひたすらに真っ直ぐ進んできた兎団だったが、
どうやら途中で普通の登山道に戻る道を見逃し、
またしても獣道に迷い込んでいたらしい。
普通の人ならおっさんやおばちゃんでも迷わないような山で、
破天荒な兎団は2度も道なき道に迷い込んでしまったのだ。
こんなんだから睡眠時間がなんぼだろうと、富士登山だろうと、
笑いながらクリアしてしまうのかもしれないが、
余裕のない状態でこんなアバウトさが発揮されたときには、
一気に風前の灯になりかねない。
ホームランかデットボールかのどちらかしか、
俺達兎団には用意されていないようである。
 無理矢理登山道に戻った兎団は、
ロスした時間を取り戻すべくペースを上げての補足に向かった。
そのまましばらく行くとすぐに、亀の背中を捉え、一気に抜き去ると、
なおもペースを維持して山頂へと向かっていく。

 …が、そんな俺達にまたしても強敵が立ちはだかった。かなり急な石の階段である。
石段の上では苔むした鳥居が構え、それがより一層の迫力をあたえていた。
石段を前に一瞬たじろいだ俺達だったが、
そこにさらに精神的な追い討ちが下される。
俺達が立ちすくんだ石段をワイワイと駆け下りてくる
中学生の女の子3人組がいたのである。
駆け下りるったってジョギング程度のスピードではなく
普通に駆け足以上のソレである。
若さを見せ付けられた兎団は、己の年を実感させられつつも、
負けん気をバネに石段へと立ち向かっていったが、
あからさまなペースダウンは否めない。

筒井:今のは俺の母中生だったなぁ。
すれ違っていくジャージ姿の中学生を見送った筒井がポツリと言葉をもらした。
 :わっけぇな~、さすがに中学生は。
平井:おいちゃん一番裏ならいけるな。
兎団:………
筒井:さすがだなぁチョモ~、10代前半でもいけるっすか?
 :さすがたたみ1畳分のストライクゾーンだな。
平井:待てってぇ、たたみ1畳分はモッチィだろぉ。

 さすがに夜のヨン様はストライクゾーンからして若いようである。
いくら綺麗な顔立ちのコだって言っても、大人びてるわけでもなくジャージ姿だ。
将来が楽しみなコだとか言うならまだしもだよ、
稚魚でも問わないとはさすがに平井、ヨン様は伊達じゃないってなもんだ。
 平井の貪欲さに爆笑した俺達には、一瞬ひるまされた急な石段もなんのそのだ。
さらには石段の上の鳥居をくぐると、今度は岩登りかってな難所が姿を現すが、
平井の「一番裏なら」発言には
到底およばない
俺達はさくさくと岩場をクリアしていった。
 岩場を越えた俺達はそこから続くなだらかな道で、
歩きながらも体力の
回復を図ろうと、ペースを落着かせた。
いくら富士山に比べたら4分の1程度の山とは言え、
広さで言ったらさらに狭くなる。
そのせまいスペースで富士山の4分の1も登るとなると、
どうしても急な坂ばかりになってしまうのである。
登っても登ってもきりがないような
蛇行した登山道もきついが、
それならまだゆっくり登っていきさえすればなんとかなる。
(まぁ、兎にペース配分なんて考えはないのだが…)
しかし、難所続きの急な登山道では、道のりは短くてすむものの、
休む間をあたえてはくれないのである。
 なだらかな道を行くとやがて2つ目の峠を越えて再び車道に出くわした。
しかしここの車道はむりやり作った車道らしく、
車道の山側は岩壁がそそり立っている。
しかもそこには1本の鎖が垂らされ、
登山者の中でもベテランはここを通ることもできるようである。
しかしさすがの兎団も
修験者じゃない。あっけなく岩壁の前を素通りすると、
普通の登山道へと入っていった。
 しかしここにきて平井のペースに
急激な陰りが見え始める。
本格的に
OBEYだしたのである。こうなるともう止まらない。
っても止まらないのは
OBEYだけで、歩みはたちどころに滞ってしまう。
俺達が歩いていると徐々に平井との間に差が生まれ、
俺達がそれに気づいて立ち止まると、追いついてきた平井がそこで休憩を取り、
ペースを上げて登っていく。これの繰り返しが始まるのである。
しかも根っからの兎である平井は、休憩した直後は俺達すらも追い抜かして
先頭にたってスタートダッシュをかますもんだから、
平井はまたたちどころもなく疲れて遅れ始め、
進んでは休む間隔はさらに短いものとなるのである。
そんな時俺達を追い詰める存在が迫りつつあった。
木々の隙間から見覚えのある
赤いデイバッグが目に入ったのである。

麻生:おい、あれ亀のおばちゃんじゃないけ?
筒井:マジで?!ホントだ。チョモこのままじゃ抜かれるって!

立ち止まっていた平井はOBEYながらも後ろを振り返った。
しばらくはそのまま息をきらせていたが、平井も奴を捕捉したのだろう。
無言で歩き始めると、ずんずんと山道を登っていく。
そこからは目に見えて休憩の間隔が遠くなった。
なくなったわけではないが、まさに背水の陣に追いやられて、
火事場のクソ力が発揮されたのだろう。
しかし、ここで平井に更なる異変が襲い掛かった。

平井のぉっ!…あ、あ、足が……
 :おい、平井大丈夫か?!
平井あ、足が………… 上がらん!
兎団:は?………っく、はははははは!!
筒井:なんだ、俺はてっきり足がつったのかと思ったら。
麻生:なんだよ足が上がらんて?
平井:本気で心配しただろう。
平井:いやいやいやいや、急に足が上がらんくなったんだって!
筒井:で?大丈夫なのか?チョモ。
平井:おぉ、行ける行ける。
麻生行けるんかい! ホントに休まんでいいけ?
平井:うん、大丈夫。
筒井:おし、じゃ~行くか。また亀に追いつかれないうちに。

 人騒がせな奇声を上げた平井もなんとか大丈夫らしく、
背中を気にしつつ足を進めていく。
そのまましばらく行くと案内板が姿を現した。登山口以来の案内板だ。
どう考えたってはしょりすぎだが、その案内板によるとこのあとは
飲める湧き水などのポイントがいくつかあり、
その先には待ちに待った山頂の神社があるらしい。
 やがて程なくして古寺の手洗い場みたいな、
古いバス停のような小さな屋根に守られた湧き水が目に入った。
あれが案内板に載っていた「お清水」だろう。
近づいてみると岩の中から細い鉄パイプが飛び出し、
そこから大きな御影石を削って作った受けに湧き水がちょろちょろと流れ落ちている。
ここが山の中でなければ本当に寺の手洗い場と見まごうことだろう。
ご丁寧にひしゃくまで準備されている。
俺達はその冷たい水に汗だくの手をかざした。
水は刺すように冷たいがこの上なく気持ちがいい。
流れ落ちる水を手に受けると、俺は勢いよく口に運んだ。
モッチィと筒井も順番にお清水で喉を潤すと、
モッチィは空になったペットボトルにお清水を補充した。
思わぬところで帰りの水分の確保ができたのである。
…がしかし、ひとりお清水の手前で息絶えていた平井は、
モッチィの汲んだお清水を奪い取ると、
1リットルのお清水を一気に飲み干したではないか。
1kgもの水を飲み干した平井はしんどそうに息をついた。
それを見ていた俺達は一同
ポカンである。
誰もが「なんだ?こいつは」的な視線を向け、あっけに取られてしまったのだ。
いくら水分を持参してないとは言え、水分を取っていないわけではない。
ちゃっかりとモッチィのお茶をわけてもらいつつここまで上ってきたのである。
しかもただ一人余分な荷物もなく手ぶらでだ。
「なにしてん?チョモ」
そんなツッコミを入れるまでに俺達は、ずいぶんな間を要してしまった。

 そうこうしている間に、俺達はまたしてもに抜かれ、再び闘争心を抱いて巻き返しにかかった。幸いすぐに亀を抜き返すと、一気に歩みを進める。
するとまたしても道が二手に分かれている。
俺達は手早くジャンケンでメンバーを振り分けると、
モッチィと筒井はそのまままっすぐ進み、俺と平井はわき道へと進んで行った。
ジャンケンしている間に間近に迫っていた亀は、俺達の行動を見てか否か、
俺と平井の選んだコースを進んでくる。
 ゴールは間近なはずだ。
石の杭もすでにおじさん達が言っていた「四十七丁目」まで発見した。
足を引きずる平井を引き連れた俺は、
ほとんど小走りの勢いで山頂を目指していった。
道はどんどん細くなってきたが、上の方からは幽かに人の気配を感じる。
最後の上り坂を抜けると、古い建物が姿を現し、
裏庭的な薄暗い広場と、大きな
鳥居が目に入った。
鳥居の向こうには
原っぱと東屋が見える。
反対に目を向けると、大きな
御神木と大きな、その向こうには石段が控えている。
亀のおばちゃんは御神木の近くにデイバッグを下ろして休憩を始めている。
俺達は生き別れてから音沙汰のないモッチィと筒井を探して石段を登り、
建物を回りこんで行った。
どうやら俺達が登ってきた道は、裏口みたいなものだったようである。
建物の表には小さな石の鳥居が据えられ、
右手にはおみくじが結び付けられた木が立ち並んでいる。
俺達は賽銭箱に
小銭を投げ入れ、記念におみくじをひき、
参拝記録のノートに名前を書き込んでいった。

 ついに睡眠時間3時間で、しかも二日酔いで、さらには思いつきで、
ひとつの山を制覇してしまった兎団の4人。
そしてついに明らかになった「兎団」の由来。
次回の「下山編」ではさらに加速していく兎魂をお披露目です。

~次回予告~

「2005年平井BD(4) ~下山~」堂々の完結編です。お楽しみに

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2005年平井BD(2) ~宴~

 さあ、去年の平井BDPの様子を綴った「2005年平井BD」
前回の「宴前」に引き続き、第2回は宴編でございます。
たっぷりご堪能下さいな♪

 この日のメインイベントであるBDPの贈呈をすました俺達は、
居酒屋へと車を走らせた。もうすでにおなじみの庄屋である。
以前は小倉優子似の店員さんが居るってことで多用していたらしいが、
俺は結局お目にかかれないまま優子りんはいなくなってしまったようだ。
 俺達は庄屋で2時間弱盛り上がると、
続いて行きつけのバー「IROHA」へと向かった。
IROHAの前に着くと、店の前には小さな黒板が飾られていて、
4年間働いた河合さんと言う店員さんが、
ちょうどこの日を最後に退職するとのことだった。
どの店員さんが河合さんなのかはわからないけど、
どの店員さんとも仲良くなっていただけに残念ではあったが、
この日に店に来れた幸運に俺達は感謝をした。
 平井の見解ではいつもいる髪を後ろで縛ったお姉さんが河合さんだと言う。
おそらく俺が唯一何度か話したことのある店員さんだろう。
そして他のみんなからしてみても、一番親しみ深い店員さんである。
本当に残念だけど、ここに立ち会えるという奇跡をやはり感じずにはいられなかった。

 店内に入って行くと予想以上客入りである。
河合さんの引退に立ち会おうと思って来た客も多かったのかもしれない。
俺達はカウンター席に座りたかったが、
残念ながら4人が入り込む隙は残っていなかったため、とりあえずテーブル席について、
カウンター席が空いたら移動させてもらう事にした。
席につくとまずドリンクのオーダー。モッチィと筒井はもう何度となく来ているから、
お気に入りのカクテルができていて、庄屋で飲みながらもすでに
「バーでは何から飲もうか」
と話していたほどだったが、俺はまだ今回で3回目である。
しかも初めて来たときはにうなされつつ、 バヤシの空回りに巻き込まれつつで
意識が判然としていなかった。
そして2回目に来たのは5月の事、どんなカクテルを飲んだかは憶えているが、
さすがに名前までは出てこない。
ただ、河合さんにミスチルをイメージしたカクテルを頼み、
それがおいしかったことが記憶に強く残っていた。
そこで俺は「前回来たときに作ってもらった、
ミスチルちっくなカクテルって覚えてます?」
と聞くと、始めは「う~ん」と難しい表情をしていたが
水色のリキュールでグレープフルーツの風味のカクテルでしたっけ?」と返してきた。
確信はもてないものの確かに言われたとおりの味だったと思う。
俺はたぶんそれだろうってことでソレを頼んでみる事にした。
 一通りオーダーを済ませてしばらくすると、
若い男の店員さんがカクテルを運んできた。初めて見る店員さんである。
店員さんはカクテルの名前を言いながらそれぞれにグラスを渡していく、
そして俺の頼んだ水色のカクテルを手に持つと、彼の動きがそこで固まった。
明らかに苦渋の表情である。
店員さんは「少々お待ちください」と言うとカウンターの向こうに戻り、
再び姿を現すと「ピプノティックモーニでございます」と俺の前にグラスを運んだ。
どうやらカクテルの名前を覚えられなかったらしい。
確かに長いうえに言いにくそうな名前である。
…が、それ以上に経験が浅いんだろうってことが伝わってきた。
「まだ新人なんですか?」と聞いてみると、
やはりまだこの店で働き出して間もないらしい。
俺はそんなことを話しつつカクテルを口に運ぶと、予想通りの味が広がった。
それを見ていた河合さんが「そのカクテルで当ってました?」と確認してくる。
間違いないですよと笑顔を返しつつもう一度名前を確認してみる。
「ピプノティックモーニ」……やはり憶えづらい
メニューにも載ってないらしいからこの「ピプノティックモーニ」って言う発音も、
酔った俺が聞き取った限りの情報で、本当に合っているのかどうかも怪しい
ちなみにググって見たけどHitなしという結果で、さらに怪しさに拍車がかかる。
でもまぁ、こう聞こえたんだからこう言えばこれが出てくるだろう。

 そんな話をしつつカクテルを飲んでいると、
カウンター席が空いて俺達は席を移動した。
うっかりすると忘れそうになってしまうが、主役の平井を真ん中に左にモッチィが座り、
右に筒井と俺が並んだ。
 俺がこの3人に混ざって遊ぶようになってからもうしばらくになるが、
案外この組み合わせは少ない。
まぁ、俺と筒井の間柄が一番遠いから、当然なのだが。
始めのうちは特に、何を話したものかって思ってしまっていたのである。
しかし
この夏のいろんな企画をともにしたことが
そんな思いを吹きとばしたのかもしれない。
 店員さんなんかとからみつつも、バカ話に盛り上がる平井とモッチィを裏に、
俺達ものんびり話すことができたように思う。

 そうこうするうちに俺達のグラスも空きはじめ、次なる注文をしていくことになった。
そんなとき勧められたのは「河合さんの4年間の軌跡」みたいなタイトルで特集された
10種類のカクテルだった。
そこで俺達も、せっかくだし4人でこのカクテルをコンプして帰ろうと言う事になった。
中にはえらく強い酒も混ざっているが、こんなときでもなきゃ飲まないだろうし、
誰に何が当たるかはにまかせて1番から順にオーダーしていくことに決めた。
 この夏は色々な企画があったり、浜松まで出向いて飲んだり、
色々あって量的にはあんまり飲んだくれた記憶がなかったが、
この日はなかなかのハードアルコールだったように思う。
なにせ庄屋で飲み始めたのが22時頃、
その後IROHAでオーダーストップを迎えるまで、
ほぼ間隔をあけることなく飲み続けていたのである。
時間にしたら4時間、……あれ?そんなに長時間ではないな。
おそらくアルコールの強さと、なれないカクテルを飲んだせいだろう。
IROHAを出る頃にはみんな一様にして、千鳥足な状態だった。
 店を後にしてみれば街はすっかり明かりが落ちている
ピンクい通りの呼び込みでさえ、すでにまばらになっているようなありさまだ。
それでも楽しく酒を飲めた俺達はいまだテンションが冷めやらず、
コンビニに寄ってカップラーメンを購入すると、
高校生かなんかのようにコンビニの前の道端に座ってラーメンをすすった。
テンションが振り切れてしまっていたモッチィなんかは、
炭酸シャワーを始めて、コーラまみれになって奇声を張り上げていたほどである。
コーラを振り回すモッチィをみんな呆れて笑いながらも、
こんなにバカをやっていられる自分が、幸せだと感じずにはいられなかった。
 その後も誰もいなくなった深夜の駅舎を、
酒がまわった頭と、ラーメンで満たされた胃を抱えながらも、
全力疾走で駆け抜けたりして己の体を痛めつけた。
 その頃になってようやくやってきた疲れから来るテンションの降下を捕まえると、
俺達はタクシーに乗り込み、この日の宿である「健康ランド」へと向かうことになった。

 健康ランドに着くとまず目に入ったのは、
この時間風呂の掃除をしているという立て札であった。
俺達は受付に行くと入館料を払いつつ、風呂場の様子を聞いてみる事にした。
受付の話では最低1個が張られているから、入れない事はないらしい。
やむなく俺達は入館料を払うと浴場へと向かった。
ロッカールームで服を脱いだ俺達は、
不安感を抱きつつも浴場へと足を踏み入れていく。
 まず浴場に入ると左手に寝湯を発見するが、お湯は抜かれていた
する不安を押し殺してさらに奥へと進むと、
今度は洗い場が片付けられ、椅子も片隅へと寄せられてしまっている。
そして数々の浴槽を見回してみるが、
湯が張ってあるのは薬湯ひとつだけ、あとは水風呂のみである。
いくらなんでもこんな状態は予想だにしなかった
いくらなんでもいっぺんに湯を抜きすぎだろう。
清掃時間は3時間ぐらい取ってあったと思うから、
こんなに慌てて浴槽の一斉清掃をする必要だってないはずである。
夜中と言ってもまだ2時をまわったところだ、客が来ないような時間帯とも思えない。
あまりの状況に俺達は一瞬ポカンとしてしまったが、
ポジティブが売りの俺達だ、その程度で心を折られてしまうわけではない。
奥のヒノキ湯から外の露店風呂まで一通りこの目で確かめると、
ヒノキ湯のそばに据えられた、狭い洗い場なら
なんとか体を洗うことができることを確認して、まずは体を洗うことにした。
浴場は床も清掃中で泡だらけだが、
さいわい浴槽の湯は俺達のチェックのあいだに給湯が始まったため、
体を洗っていれば、どこかしらの湯には浸かれそうである。
まぁ、最悪の場合でも薬湯には浸かることができるのだ。
翌日の予定も特にないのだ。チェックアウトの時間は早いとは言え、
そう切羽詰った状況ではないだろう。
(…と考えていたが、俺達が4人そろった時の自分達の行動力を、
誰もがあまく見ていた)

 みんなで体を洗っていると、いち早く洗い終えた筒井が
薬湯の方へと姿を消していった。
…が、いくらもしないうちに戻ってくると、
まだ数センチしかお湯の入っていないヒノキ湯へと戻ってきた。
どうしたのか尋ねると、どうやら薬湯の湯は熱かったようである。
そのままヒノキ湯の淵に足を踏み出したときである。

 

筒井の体がのけぞるようにして90°回転し舞った
俺の目にはその姿が一瞬目に
焼きつくと、
スローモーションでヒノキ湯の淵の上へと落下していく。
おそらく
友の危険を目の当たりにして、俺の集中力が高まったのだろう。
しかし助け舟を出すまでにはいかず、俺は体を洗っていたタオルを握りしめ
腰を浮かす事しかできなかった。
だが、筒井はスローモーションのまま体を少しひねると、
浴槽の淵に肘を突き出すようにして落下していく。
 そこまで確認した俺の意識は
「この体勢ならたいした怪我にはならないだろう」
と判断したのか、スローモーションを抜け出し、一気に落下していく筒井を目で追った。
 案の定筒井の怪我は腕と足首を
強打してすりむく程度ですむと、
酔いの助けもあってか
「いや~、滑ると思って注意しててもこれだよ。みんなも気をつけにゃ危ないよ」
と笑いながら、くるぶしぐらいまでしかない湯に体を浸していった。

 やがて体を洗い終わると、誰一人としてたっぷり湯のはられた薬湯には目もくれず
深さくるぶしのヒノキ湯へと続いていった。
広い浴槽だ、だいの男4人が入っていったところで
水かさにたいした変化などあらわれない。
あぐらをかいてみても、足を投げ出してみても、
体の80%以上冷えた空気にさらされたままだ。
この状況で体を温めるすべは…

 

浴槽の底に寝っころがる他にはなかった。
とは言え寝っころがっても耳に湯が浸かるかどうかの瀬戸際、
どうあがいたところで半身浴以上にはならない。
それも世間一般で言う「半身浴」と言ったら、下半身浴だろう。
しかし、俺達の半身浴は前か後ろの半身浴だから
この言葉が適当なのかどうかは
渋いところだが、
寝っころがってみるとなかなかに
気持ちがいい
他には誰一人として客もいないから、傍目を気にすることもなく、
俺達は
溺死体のような半身浴を堪能したのであった。

 しばらく半身浴に浸っていたものの、さすがに痺れを切らせた俺は
入口付近の
寝湯のことを思い出した。
一人一人が寝転んで入浴するため、浅い浴槽が1人分づつ3つ連なっている。
他の浴槽に比べれば湯の量も少なくてすむし、容積自体が小さいから、
すでに満足な量の湯が供給されているかもしれないと思ったのである。

 俺は筒井と平井と連れ立って寝湯へと行ってみることにした。
モッチィにも声をかけてみたが、もうちょっと半身浴を続けると言うので、
俺達はモッチィを残すと寝湯へと向かった。
寝湯を覗き込んでみると予想外にお湯の量は少なかった。
給湯量が著しく少ないのである。
それでもヒノキ湯に比べたら快適な
が得られそうである。
俺達はSF映画
冷凍睡眠のカプセルに入り込んでいくかのように、
ゆっくりと、
恐る恐る的な動きで寝湯へと体を預けていく。
 やはり容積が少ないせいだろう、3人が浴槽に入ると水面が上がり、
何とか全身が湯の中におさまる。
少しぬるいものの、温かい湯が絶えず供給されているため、
徐々に湯が
温かくなっていくのがわかった。

 どのぐらいの時間そこでだべりながら湯に浸かっていただろうか?
ふと思い返してみると、あれ以来モッチィの姿を見ていない
寝湯からは浴場のあらかたの部分を見渡すことがで切るから、
奴の姿を見てないとなると、俺達が見落としたのか、露天風呂に行ったのか、

…… さもなくばまだヒノキ湯に浸かっているということになる。
…が、いくらなんでもこれだけ時間が経っていると、
寝っころがっての入浴はムリだろう。
酔いどれて一番はしゃいでいたモッチィだけに、一抹の不安を禁じえない。
俺は「ちっとモッチィの様子見てくる」と言ってヒノキ湯へと向かった。
その途中で露天風呂も覗いてみたが、やっぱりモッチィの姿は見えない。
ヒノキ湯にたどり着いて浴槽を見下ろすと、
かろうじて鼻だけが水面に残されたモッチィが沈んでいた
その表情は
安らかさが満面である。
俺はさすがにちょっと呆れつつモッチィに声をかけると、薬湯へと移動した。
俺が見に来るのがあと10分遅かったらどうなっていただろう?
さすがに
溺れるってことはないだろうが、
あそこまで水に侵されてなお微動だにしなかったモッチィは、
さすがと言うか何と言うか、もう言葉も出てこない。

 俺達は最後に薬湯できっちり体を温めると、風呂からあがることにした。
館内着に着替えて時計に目をやるとすでに
4時
1時間以上風呂に入っていたことになる。
チェックアウトは8時半だから、残された睡眠時間は3時間と言ったところだろうか。
 俺達は急いで仮眠室へと向かうと、部屋の中を見渡した。
確かにベッドの数は駅前のサウナに比べたら
段違いに多いが、
その分客数も相当なもので、残されたベッドは3つぐらいしかない。
しかもその空席だって、空席になって然りってな理由がありありと見受けられる。
隣のおっさんのいびきや屁、寝相の類が、容赦なく襲い掛かってくるベッドなのだ。
過疎化するのも無理はない。むしろ当然の空席である。
 俺達は仕方なく明かりを避けてまっすぐになって寝られる場所に、
用意されたタオルケットを敷くと、浅い眠りへと落ちていったのだった。

 おっし!第二部執筆完了!!
さすがに元になる原稿データがあると早いね♪
次回は健康ランドで目を覚ました翌朝からのお話だよ★

~次回予告~

2005年平井BD(3) ~登山~ついに兎団誕生秘話が!!

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2005年平井BD(1) ~宴前~

 2005年10月1日
この日チョモこと平井の誕生日を祝う宴が予定されていた。
ただ、平井本人がこの日は仕事だったため、夜8時からという遅めのスタートだった。
そんなわけで俺は昼頃にノロノロと起きだすと、
のんびりとした昼下がりを過ごしていた。
そんな時モッチィからの連絡が舞い込んだ。「17時集合にしないか」と言うのである。
俺は時計を見ると15時半を少し回ったところ。1時間半弱か、まぁ間に合うだろう。
そう考えるとモッチィに返事を返し、早速集合場所へと向かう事にした。

 集合場所にに到着したのは集合時間を5分過ぎた頃だった。
山道を使うことも考えたが、端っから高速を使ってなかったら
大幅遅刻は免れなかっただろう。
140km/hで飛ばしてきた甲斐があると言うものである。
…が、肝心のモッチィ筒井の姿が見当たらない。あるのは筒井のレガシーだけだ。
集合時間の変更をかけてきたのは向こうだと言うのに、だ。
当の本人たちが集合場所にいないってなこの現状。
いつもの事とは言え、俺は溜息をつきつつモッチィに連絡をしてみる。
……が、なかなか出ない。
140km/hで飛ばして来たてまえ、さすがにちょいとイラつきもするが、
の3人にそんなのはするだけ無駄だって事を重々承知の俺は、
粘り強くモッチィが電話に気づくのを待ちつづけた。
 やがてモッチィが電話に出ると、彼の声の裏からは音楽がもれ聞こえてくる。
「麻生着いた?今TUTAYAにいるもんで10分くらい待っててや。
 倖田來未のPVにはまっちゃって」
集合かけといてその時間に別の場所にいるってのもどうだ、
一報ぐらいはしてほしいものだろう。ってもまぁ、モッチィと筒井では仕方がない。
大幅遅刻の常習犯と言えば平井だが、
遅刻した時に音沙汰がないことに関して言えば、
この2人の方がよっぽど常習犯であることは、
あまり認識はされていないものの、ひそかにデフォルトだ。
俺の方としても、元々は早めに豊橋入りしてのんびりしているハラでいたため、
そのまま雑誌を読みつつ待っていることにした。

 やがて2人が到着すると、まずフィットハウスへと足を運んだ。
筒井が平井のBDP(バースデープレゼント)に買ってきたヒップバッグに触発されて、
モッチィもバッグを見に行きたいと言いだしたのである。
しばらく店内をウロウロしたものの、
もともとメンズの商品があまりないフィットハウスではたいした収穫もなく、
俺達は次なる行動に移ることになった。
それは今夜の宿の確保である。いつもなら駅の近くの24h営業のサウナでもって
仮眠室に泊まるのだが、ここが驚きの造りになっているのだ。

 まず2階に設置されている設備を挙げると、レジカウンター、ロッカールーム、浴室、
それに大きなTVが設置され、リクライニングシートが並ぶ休憩室、
その脇には何を売っているのか分からないがバー
…と言うよりはラーメン屋に近いようなカウンター……とこんな感じである。
これだけではどこの造りがおかしいのかわからないだろう。
こっからは俺達のいつもの行動を元に説明していこう。
如何にここがおかしな間取りか、をだ。

 

 まずはサウナに入館していく。
そのサウナは小さなビルの2階、3階にあるのだが、
2階に上がり受付でまずお金を払うことになる。
1泊¥3000のところ割引券があれば¥2700だ。
しかも割引券の期限が切れていようが、人数分足りてなかろうが、
愛想のいい受付のおばちゃんに、フレンドリーに話し掛ければ
大抵の場合全員分の値段を割り引いてもらえる。
嬉しい対応だが、これも驚きにはかわりない。

 しかしだ。
靴を脱いで中に入って行くと、
レジカウンターの奥がすぐにロッカールームになっていて、
なんと何のくくりも設置されていない
店の入口からも、ロッカールーム奥の休憩室からも丸見えだ。
もっと言ってしまえば、浴室とそれ以外の部屋の間意外には壁がないのである。
その滑稽なほどにあけすけで、おおっぴらなロッカールーム
…って言うかロッカーゾーンで服を脱ぎ捨てると浴室へと向かう。
しかしその浴室への入口があるのはレジカウンターの裏側
素っ裸になった俺達は入口の正面を横切って浴室に向かうのである。
入店してくる客からも、受付のおばちゃんからも、
俺たちが身を隠すすべはタオルが1枚だけである
脱衣所がそんな感じのつくりなのだ、当然男湯女湯なんてのはない。
アホかってぐらいに男が入る事のみを前提としたサウナなのである。

 さあ羞恥の素っ裸行進を酔った勢いで気にせず敢行して浴室に入ると、
鏡やドライヤーが設置された一般的に言えば「こっちが脱衣所だろ」
ってな部屋をぬけて浴場へと続く。
 まずは洗い場だ。体を洗うタオルは各蛇口のところに掛けっぱなしで、
どんなタイミングで交換しているかわからないようなやつを使いまわしである。
当然の様にボディーソープなんてものではなく、ふやけた石鹸しかない。
使い捨ての歯ブラシがあるのが逆に奇跡的であると言えよう。

 体を洗い終わればいよいよ入浴だ。
長方形の浴場の1つの長辺が洗い場になっていて、反対側が浴槽になっている。
その両端には普通のサウナルームとミスとサウナが設置されているが、
俺達がまず入るのはジェットバスである。
そのジェットバスもそれなりに曲者で、足を踏み入れた瞬間
「あれっ?!」って言うぐらいお湯がぬるい。確実に40℃は下回っているだろう。
熱い風呂の方が好きな俺にとってはちょっと残念だが、
筒井なんかはそれなりにこの温度がお気に入りらしい。
 そんなぬるめのジェットバスに腰を降ろしていくと、
底から噴き出した小さな泡が体をくすぐる。
勢いはないもののかなりの量の泡が噴出しているため、
その泡は全身を駆け巡っていくが、主にはケツの穴周辺刺激を与えてくる。
そりゃ当然だ、俺達が座っている壁際の底からだって、遠慮なく泡が出ているからだ。
普通なら浴槽の外周は人が座るため、噴出し口は無いと思うのだが、
コイツはおかまいなしである。
しかもどういった流れでその泡が送り込まれているのかはわからないが、
その泡は体にあたるといやにひんやりとする。
給湯口から出てくるお湯ですら、すでに熱くはないのだが、
このぬるいジェットバスの大きな要因はこのにあるのだろう。
いつまで湯に浸かったところで体があったまることはないどころか、
まちがってもいくら長湯をしたってのぼせることはないのではないだろうか。

 普通のサウナの方は入ったことがないのでわからないが、
ミストサウナの方も相当なもので、サウナの中で体に浮き出てくる水滴は、
単にミストの化身であって、汗であろうはずがない。
どこに入ったところで一様に感じるのは「ぬるさ」でしかないのだ。

 そして風呂から上がると一般的に指す方の脱衣所で体を拭いて館内着に着替える。
館内着については言うまでもなく誉め様がないのだが、
バスタオルの方もやけに吸水性の悪い素材でできていて、
いつまでたってもさっぱりと体が渇くことはない。
あったまっていない体には辛いものがあるのは言うまでもないだろう。

 館内着に身を包んだ俺達が次に向かうのは、その日の寝床だ。
2階の休憩室では常時TVがついているし、
ラーメン屋風のカウンターでは酔っぱらいが大声でくだを巻いている。
そんなわけで熟睡したいなら3階の仮眠室へと向かうしかないのである。
 しかしその仮眠室、圧倒的にベッドの数が少ない
ざっと30~50といったところだろうか。
駅も近いし、居酒屋やいかがわしいピンクの通りからも近いから、
たいてい俺達が行きつけのバーを出る頃にはすでに満杯状態になっている。
何度マッサージルームの診察台で寝た事だろうか。
 そして3階は驚くほど暑い。冬でも若干の寝汗が必至である。
風呂であったまらない分の挽回のつもりだろうか。
ただし…エアコンによるその暖気は、暖かさを与えるかわりに
異常なまでの水分を奪い去っていく。
そしてそして、そのサウナにはまともな自動販売機がないのだ。
あるのは古びた食堂なんかで見かける冷水器(コップを下においてボタンを押すアレ)と、250mlぐらいの紙パックの自動販売機だけ。
どちらにしたって枕元に置いといて、
欲しい時にすぐに飲むってことができないのである。
 こんなところでは熟睡することはおろか、逆に体調を崩しかねないのは
もう言うまでもなく伝わったんじゃないだろうか。

 

 …と、そんなこんなで新たな宿として、健康ランドが浮上してきたってのは
誰の目にも当然の成り行きである。
むしろここのサウナを利用するようになってから、
すでに1年近くが経過している事の方が驚きかもしれない。
 そんな風にして選択肢に上がってきた健康ランドは、
駅からちょっと距離があるものの、
距離にして4kmほどだからタクシーでもたいした金にはならない。
しかもパソコンでプリントアウトした割引券があれば、
1泊¥2200になって宿泊費が浮く分、割勘にしたタクシー代を入れても、
ほぼ同じ費用で1泊できるって算段なのだ。
それに健康ランドの駐車場に1台誰かの車を止めておけば、
帰りの分のタクシー代も省くことができる。

 ってなわけで、俺達はレガシーのナビを頼りに、
プレサージュとの2台体制で健康ランドへと向かった。

 健康ランドの駐車場にレガシーを置くと、俺達はメシにありつくことにした。
俺にも定番になりつつあるあんかけパスタである。
いろんなパスタに辛めのソースがかけられたメニューを各種取り揃えているのだが、
安くて量が多いってことで、夕飯には多様される店なのだ。
ただ安いし量も多いうえに、味だって不味いってわけじゃないのに、
この店に5組以上の客が入っているところは見たことがない。
俺なんかよりも前から利用しているモッチィたちであすらである。
客寄せが下手なのだろうか?
確かに裏道から入って行くと、どこが駐車場の入口かは容易に判断できず、
隣の工場に入ってしまいそうになるのは確かである。
裏口には一切の看板が立っていないのだ。
こうなると客寄せが下手と言うよりは、
客寄せなんかするつもりがないと考えた方が、妥当かもしれない。

 メシをすますと俺達は喫茶店コメダへと向かった。
平井の到着までまだ30分以上の時間を持て余していたため、
コーヒーでも飲んでのんびりするのもいいんじゃないかと言う結論に達したのである。
 コメダの駐車場に車をとめると、俺達はまずすぐ近くのセブンイレブンへと向かった。
向かったんだけど…
何をする目的でセブンに向かったのか、今となっては憶えていない。
それよりもよりインパクトの強い出来事があったからである。

 俺達はこのメンバーでの集まりで、コンビニに入ると
必ずと言っていいほどある戦いが始まる。
戦いの歴史はまだ浅いが、俺が参戦するようになってからでさえ
富士登山の時までさかのぼるから、おそらくは1つの季節を越えてむこうから
行われている戦いになるだろう。
 その戦いは言うなれば「チップス大戦」とでも銘打つことができるだろうか。
最初はプロ野球チップスで出たカードで勝敗を窺っていたらしい。
勝敗を決するのは、もちろん知名度も大きな要因となるが、
さらにはその時の俺達の中での話題性がさらなる戦果へとつながってくる、
要は時価の変動が大きいのだ。
 富士登山の時の時価で言うと、
当時筒井が富士登山の為に購入してきたグラサンが、
中日の山井のグラサンにそっくりだと言うことで、山井のカードの時価が高騰していた。
 そしていつからかその戦いにJリーグチップスも混ざり、
戦況は混乱を含みながらも勢いを増していったのだった。
 最大の激化を見せたのはやはり富士登山のときだっただろう。
あのときはコンビニに寄るたびに各人がPチップスとJチップスを1袋づつ買い込み、
そのたびに争いの火蓋が切って落とされ、最終的に俺のプレサージュには
15袋近いチップスが散乱するありさまとなっていた。
 そんな戦歴を持った俺達が足を踏み入れたセブンイレブンで、
俺は筒井から話にだけ聞いていたが、当時まだお目にかかった事のなかった
Pチップスの第三弾を発見した。

麻生:筒井さん、噂のPチップス第三弾がありますよ
筒井:おぅおぅ………?!!!Jチップスの第二弾じゃないかぁ~!!

セブンイレブンの店内に筒井の声が
こだまするんじゃないかという勢いで響きわたった
筒井は「しまった」と言う表情で身を縮めると、
テレながらも満面の笑みでJチップスへと歩み寄っていった。
以前からPチップスの第三弾が出ていると言うことは筒井に聞いていたのだが、
俺が見つけたのは初めてだったため筒井に報告をしたのだが、
まさかPに釘付けの俺の視界の隣にはJの第二弾が姿を現していたとは、
この上ない不覚である。
しかしそこは俺達雑兵をとりまとめる
筒井隊長である。
Pチップス第三弾を
隠れ蓑にして俺の死角から攻め入ろうとする伏兵
「Jチップス第二弾」の存在をただちに察知して、
雄叫びでもって俺にその存在を知らしめてくれたのである。
とは言え、当の隊長は雄叫びに
不覚を感じていた。
2度目の不覚とあってはそれもいた仕方ないだろう。
隊長はPチップス第三弾が出たときにも同じように雄叫びをあげていたらしいのだ。
それも俺やモッチィという戦友がいない自分の会社の売店で
孤軍奮闘してしまったのだ。
 会社の売店で敵の姿を視認した隊長は「
おお~!!!」と
居もしない部下に敵の接近を知らせる雄叫びをあげたものの、
同行していたのは会社の先輩だ。
「どうした筒井」と不思議な疑問を返されて、あえなく
撃沈してしまったのである。
 その時の思いと今回の思いがダブルに襲い掛かってきては、
さすがの隊長と言えど
萎縮してしまってもしょうがないと言うものである。
しかししかし、そんな隊長の無念を無駄にする隊員が居るはずもない。
俺達はそれぞれに126円を握りしめると、
意気揚揚とレジへ向かっていったのであった。

 そんなやり取りの末一戦交えた俺達は、爆笑をともなった戦いをへて
ようやくコメダへと足を踏み入れていった。
コメダではどのぐらいの時間をそこで過ごしただろうか。
それぞれコーヒーを頼むと、
平井が仕事を終える19時40分が来るのを待つことになった。
そして平井からの連絡が届いたのが20時ちょっと前、
この分だと合流は20時半を回るかもしれない。
俺達は平井に近くなったらまた連絡をするように頼むと、
それまではコメダでのんびりとコーヒーを堪能することにした。
 20時半頃、平井からの連絡を受けると、俺達は集合場所へと向かった。
その時俺達は、この日の主役の登場にテンションが高まっていくのを感じていた。
俺達がそれぞれに用意したBDPに平井がどんなリアクションを取るのか
注目はそこである。

 平井と合流したのは20時45分。俺達はまず平井を銭湯へと送り出した。
仕事上がりで作業服のままの平井は、まず風呂に入りたいと言っていたのである。
もちろん「20時半には集合できる」と言っていた平井が遅れて来たのだ、
俺達は「15分送れてきたんだから、その分風呂の時間削って出てこいよ」
と釘をさしておくことも忘れない。
 俺達はその間、近くの雑貨屋で時間をつぶすことにした。
マンガの立ち読みでもしていればすぐの事だろう。

 ところで、作業服で登場した平井を目の当たりにした筒井は
こんなコメントを残していた。
「いやぁ、チョモの奴ちゃんと働いてただなぁ。
 ついさっきまで俺は実感できんかったよ。
 またパチにでも行ってて遅れてくるって感じがぬぐえんかったからなぁ」
と言うのである。
確かに平井と言えば正直そんな感想をもたれるのも仕方がない気がする。

 

 ここで少し平井の大学時代を簡単に紹介するとしよう。
まず大学に入るとすぐに学校には行かなくなった。
それでも始めの1年ぐらいはちゃんと大学に行ってはいたものの、
それでも週に3日くらいのものだったらしい。
そのうちモッチィとのつながりで丹羽やクマーチョ達と仲良くなると、
まず自分のうちには帰らなくなり
丹羽かクマーチョ、モッチィの家に入り浸っていた。
俺が奴らと仲良くなったのは1年の終わりごろだったが、
大学の3年の頃平井の家に行ったとき、
目撃した部屋の状態がその行動を如実に物語っていた。
 まずは部屋の荒れ具合である。フロア部分はほとんどがゴミで埋め尽くされ、
かろうじて足を踏み込むことができるのは獣道のような通路のみ。
後はテレビの前に人一人がようやく座ることができるくらいのスペースと、
寝床であるロフトだけなのだ。
 さらには壁に貼られたカレンダーだ。
そのカレンダーは1999年5月のまま放置されていた。
俺達が大学に入学したのが99年の4月だから、
奴はそのカレンダーを1回しかめくらなかった事になる。
少なくともその状態を2年間はキープしつづけていたのだから、
逆にすごいと言えるかもしれない。
もし普通の人間がその立場なら、片付けずには居られなくなるだろう。
 俺がそんな彼と初めて出会ったのはスキー・スノーボードサークルの旅行だった。
その時はほとんど印象に残っていなかったが、
その直後の後期試験の勉強でクマーチョの家に泊まったときのことを、
今でもありありと思い出すことができる。
 クマーチョの家で小さなコタツを囲み、みんなは哲学のレポートと奮闘していた。
わけのわからない哲学について、
自分の考えを原稿用紙10枚にもわたって表現しつづけろ
という度が過ぎたレポートだ。
みんなは哲学の教科書を読みつつ、書き写しつつ
満身創痍の様相で原稿用紙を埋めていったが、
一人平井は違ったモノを原稿用紙に書き写し始めたのである。
それはなんと、怪しげな新興宗教が街頭で配っていた本だったのである。
教祖の考えや生き様、教団の教えなんかが書かれたハードカバーの本だ。
内容は霊魂がどうのとか、生まれ変わりがどうとかいう内容で、 怪しさが満開である。
そんな本から平井は、一言一句書き換えることなく原稿用紙にうつし始めたのだ。
しかも結果は合格。まじめに教科書を読みつつレポートを書いた
クピンを抑えての合格だったから、その印象はさらに強烈なものとなった。
 そしてその後も数々のダメ武勇伝を築き上げてきた平井。
結局大学は中退してしまったし、
自動車学校でさえ一度は9ヶ月を越えてしまって中退している。
今でさえ平井の最終学歴と言えば「自動車学校卒業」だが、
それ以前は「自動車学校中退」だったのである。
 そんな平井の生き様を、俺なんかよりも昔から見てきた筒井だからこそ、
平井がちゃんと働いているという実感が湧かなかったのも仕方がないと言えよう。

 さて、マンガの立ち読みをしていた俺達に
平井からの連絡があったのはちょうど21時を過ぎたころ。
俺達は集合場所の駐車場へと戻り、いよいよBDPを渡す準備に取り掛かった。
それぞれが車からBDPの入ったビニル袋を手にして平井を取り囲む。
もがにやけてくる表情を抑えることができない。
そんな中まずはモッチィが口火を切ってBDPを平井へとたたきつける。
まずはみんなサブのBDPからだ。

 モッチィのサブBDP、それはバスケットボールだった。
俺達の車にはそれぞれに何らかのボールが転がっている。
モッチィはサッカーボール、俺は野球のボール、筒井もバスケットボール。
みんな暇な時間には、体でも動かそうと公園に行ったりするメンバーだからである。
そんなメンバーに、日本海チャリ企画から1ヶ月半も経っても、
まだチャリが分解されたまま手付かずの平井にも
「早くまじってきやがれ」というようなプレゼントである。

 そして次は俺だ。俺は平井との付き合いがこの中では一番短いため、
どんなものをプレゼントしたものかかなり悩んだ。
他の2人ならこだわりや好きな事があるから、まだ考えることができるのだが、
平井の普段の生活と言えば寝ているか、パチ行ってるか、漫画喫茶にいるか
しか思い浮かばないのである。
そこで俺はBDPの2つにあるテーマを持たせることにした。
それは……

脱ひきこもり」だ。

まぁ、特に家に引きこもってるわけではないにしろ、
もっと外に出ろってなテーマである。
そこでサブBDPは…街の路地裏なんかに置かれて、
無料配布されている風俗雑誌だ。
街で飲んだ時にヨッシーがよく見つけてペラペラ閲覧しているアレだ。
 サブBDPはどんだけ相手に「おい!」って言わせるか、
要はウケ狙い的に用意しているわけである。
そんなわけで俺は、中身は無料配布の雑誌だが、
逆にラッピングにはこだわって、たいそう豪華な包装をほどこした。
 ブルーのリボンをほどき水色の包装紙を剥がしていくと、
中からはダンボールに包まれた雑誌が出てくる。
まずは雑誌だということすら分からないだろう。
ダンボールの間を覗けば、ようやく中身が本であることが分かる。
そしてダンボールまで剥がして表紙を見たら風俗雑誌だ。
まぁ、実際プレゼントをもらうときなんてのは
異様なテンションに包まれてるから(俺達の場合は特に)
何にも分からず開けていったら… 「!!」ってな感じだろう。
 そのBDPを見た平井は
「おぉい、こんなんどこにおいとくよぉ」と痛そうな笑顔を浮かべたながら爆笑した。

 そして筒井からのサブBDP…、それは掌に収まるほどの大きさのものだった。
外観からではまったくもって予想がつかない。
モッチィのみたく丸くもないし、俺のみたく平べったくもない。
例えるなら冷奴ぐらいの箱型。
 平井はその中身を開けていくと…「うぉ?……?」と不思議な声をもらす。
黒い箱にはオレンジで数字の「5」が書かれている。だがそれは箱の側面だ。
そのまま箱の正面を確認した平井は、笑いながら膝を折って崩れ落ちていった
あまりに予想できないBDPが出てきて、脱力したのだろう。
 中に入っていたBDP、それは「番長のピアス」だった。
巨人軍の番長・ 清原のピアスだ。
当然平井はピアスなんて物はしていない。
これを機にピアスをしだすってのも面白いが、
平井がそんなことをするはずもないだろうから、
マーチの装飾品のひとつとなるのだろう。

 さぁ、いよいよサブBDPが出揃うと、今度はメインの発表だ。
ここは一番インパクトの強いモッチィのBDPをトリにもっていくため、
まずは俺からBDPを渡していく。
中身は無難に体脂肪計だ。年間で20kg増をやり遂げた平井には
これぐらいしか思いつかなかったのである。
ただ、それでもいろいろ考慮して、
体重計タイプのものではめんどくさがって乗りもしないかもしれないと思い、
両手で握るだけのタイプを選んでいた。

 続いては筒井だ。前にも書いたが彼の選んできたものはヒップバッグだった。
当の筒井もヒップバッグを愛用していて、
外出するときは財布や携帯をそのバッグに入れている。
かく言う俺ももう1年ぐらいヒップバッグ的なポケットを利用している。
BDPのバッグの作りは筒井が愛用しているバッグと同じタイプなのだが、
2連になっている。 1個外すと筒井と同じような感じになるっていうすんぽうだ。
蛇柄的なデザインが平井とのアンバランスに笑いを誘ったが、
付けてみるとなかなかに映える。
モッチィが触発されてバッグが欲しくなるのもわかるってな逸品である。

 そして最後はモッチィだ。彼が用意してきたBDPは外観からして異彩を放っている。
モッチィはがんばって背中に隠してはいるが、それでは収まりきらない。
そのいで立ちは刀を背負った忍者のようである。
そう、モッチィのBDPは棒状のものなのだ。しかも長さは1mを越える長尺である。
始め平井は釣り竿だと思ったらしいが、手渡されたBDPの袋を破いていくと、
次第に表情の驚きに拍車がかかっていった。
うぉ、これはまさか?!」ってな声が漏れ、
全貌が見えずとも中身の正体にある程度の予測がついたらしい。
そのまま袋を剥ぎ取っていき、ついにその姿を目の当たりにした平井は、
爆笑しながらソレにしがみつくと、BDPを杖の様にしてうずくまり、
星空の天を仰いで笑いつづけた。
モッチィのBDPはそれだけのインパクトを誇っていたのである。
 そのBDPとは、ゴルフのドライバーだ。
まったくもって誰もが予想しないBDPである。
しかしモッチィはおおまじめに選んできたらしい。

平井:おい、こっちがサブじゃないのぉ?
 :なに言ってんだよ、間違いなくこっちがメインだろぉ

なんてやり取りがあったほどである。
しかもおおまじめなモッチィは、
そのBDPがもしかしたら筒井とかぶったんじゃないか?
と心配して、BDPを買った後すぐに筒井に電話をしたと言うのである。

 :ちょう、チョモのBDP何買った?もしかしたら俺かぶったかもしれん
筒井:いや、かぶってないと思うけどな
 :いや、ホント心配になってさ。何買った?
筒井:ヒップバッグ
 :………っは?
筒井:だからヒップバッグだよぉ、俺が着けてるみたいなやつ。
 :おぉおぉおぉ、よかったぁかぶっとらんで。
筒井:何買ったよ?
 :いやぁ、ゴルフのドライバーだよ。
筒井:は…?
 :ホントかぶったんじゃないかと思って心配したよぉ
筒井:いやいやいや、それはかぶらんよモッチィ!

と、こんな会話が交わされたというのだ。
モッチィの感性には驚かされるばかりだが、
これで来年以降平井のBDPに悩んだら、とりあえずゴルフクラブを1本選べば
なんとかなる、ってかむしろ来年は各々からゴルフクラブが手渡され、
BDPは3本のゴルフクラブなんてこともありえない話じゃないかもしれない。

 

 さて、今回はここまで。
読み返してみたら、えらい長い超大作だったから何部作になるかも不明!
久々に書く気がするな↓

~次回予告~

2005年平井BD(2) ~宴~をお送り致します♪

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