2007年カウントダウン企画 ~新生兎団始動編~
2006年12月31日。俺達はお馴染みの地「豊田」へと向かっていた。
しかし、そのメンバーはいつもの3人(俺、モッチィ、平井)に加え、
橋本姉さん、山本、そしてその彼氏も一緒だ。
鍋パーティの時に急遽企画された「年越し&山本BDP企画」である。
この日、充分な睡眠をとった俺は10時頃目を覚ました。
覚醒した頭に「メシをどうしようか?」という迷いが生じる。
先に食べてから出発するか、合流してからみんなで食べるか、だ。
浜松組の集合時間は12時頃、豊橋組の集合時間は12時半頃、
そして豊田組との合流予定時間が13時~13時半頃に予定されている。
時間的な猶予はほとんどないと見て間違いないだろう。
…ってか、むしろ予定の組み方の段階でムリなスメルがプンプンしている。
ここは集合時間までの間に済ましておいた方が無難だろう。
俺は身支度を整えると松屋へと向かった。
手っ取り早く牛めしで済まそうってな腹である。
大盛り牛めしをたいらげた俺は橋本姉さんに連絡を入れてみる。
時間は11時半過ぎ、集合時間にはちょっと早いが、先に合流できるんであれば
姉さんと合流してから山本カップルを拾いに行った方が、
時間的なロスがなくてすむのだ。
短いコール音の後、電話はすんなりと姉さんにつながった。
麻生:おはよう。
橋本:おはよ~。
麻生:どう?仕度の方は?
橋本:うぅ~ん、仕度はできてるんだけどね。
今、実家に犬をあずけに行ってたの。
麻生:山本たちと合流する前に姉さん拾おうと思ってたけど、
ちっときついかもしれんねぇ。
橋本:うん。先にアヤ達拾ってからにしてもらっていい?
麻生:了解
道順的には山本カップルとの集合場所の方が高速のインターに近かったから、
姉さんを先に拾っておきたかったのだが、家にいないってんなら仕方がないだろう。
姉さんの家もだいたいの位置しか把握していないから、
山本と合流してからの方が手っ取り早いのかもしれない。
なにせ山本の彼氏が指定してきた集合場所は、
俺のうちのすぐ近くだったからである。そこに向かうのに迷うわけがない。
山本との集合場所に到着したのは12時ちょっと前。
駐車場を見渡してみるがまだ来ていないようである。
山本の彼氏にメールを送ると、俺は山本カップルの到着を待ちながら、
兎の初期メンバーとの連絡をとってみることにした。
まずは筒井に連絡をしてみるがつながらない。
続いて午前中のうちに一旦連絡があったモッチィに連絡をしてみるが、
こちらもつながらない。平井については言うまでもなく、である。
そうしているうちに、いつの間にか山本カップルが到着していたらしく、
車に近づいてくる姿を確認し、俺は手を振って挨拶をする。
携帯はいまだに俺の耳元でコール音を奏でているが、いっこうにつながらない。
予想の範疇のこととは言え、最終的な集合時間の1時間前だってのに、
のんきなものである。
俺は諦めて携帯をしまうと、山本たちを招き入れる。
山本は後ろに乗り込み、彼氏は助手席へと乗り込んでくる。
あまりにも自然に乗り込んでくる2人に俺は一瞬何の疑問も抱かなかったが、
これから他にも乗ってくるメンバーがいるんだから、
カップルは並んでいた方がいいんじゃないか?という疑問がうかんでくる。
でもまぁ、そんな細かいことを気にする麻生ではなく、
一瞬うかんだ疑問もあっさりなりを潜めると、車は駐車場をあとにした。
駐車場を出ると彼氏が「麻生さんはどの辺に住んでるんですか?」という
質問を投げかけてくる。
俺は素直に今さっきまでいた集合場所から歩いても2分ぐらいであることを
伝えると、ミサイルのような驚きの声が後ろから飛んできた。
山本:えぇ~!!うちはあそこから歩いて1分かかんないとこですよ!
麻生:えっ?どこに住んでるよ?!
山本:そば屋のとこのアパート。
麻生:なにっ?!俺んちから見えるとこじゃん?
山本:マジで?!そんなに近いの?遊びに来てくださいよ。
麻生:やぁ、これからは覗きに気をつけにゃかんわ。
山本:えぇ?!私が覗くがわ??
そんな話をしながら橋本姉さんの家に向かっていたのだが、
またしても後部座席からのミサイルが強襲。
山本:あぁ!これは!!
なんだこれ、私こんなこと書いたっけ?
字ぃ間違ってるし!!「彼氏」が「彼反」って!
彼女が見つけたのはどうやら兎団の夏フェス、3日間耐久BBQの時に
皆で寄せ書きをした旗のようである。
夏フェス以来車の後部座席で眠っていた旗を発見したのだ。
そこには「彼反(彼氏)つくるぞ!」と書いてあった。
あのときは(も?)みんなデロデロに酔っていたため、勢いで書いて
何を書いたのかすら覚えてないヤツってのも少なくはないだろう。
そこで「彼反をつくるぞ!」っと息巻いて、できた彼反がイザムくんというわけだ。
その瞬間からイザムくんのあだ名は「彼反」に決定したことは言うまでもない。
山本のナビのもと橋本姉さんの家に着くと、
ちょうど姉さんが帰ってきたところだった。
姉さんを乗せると俺はインターへと向かう。
車に乗り込んだ姉さんは「何でアヤは彼氏と並んで乗ってないだ?」っと
俺が一瞬抱いた疑問をストレートに発するが、
先を急ぐ車の中ではどうすることもできず、食料ゲットも兼ねて
サービスエリアに寄って行くことにした。
高速に入るとすぐサービスエリアへと滑り込むと、早速席替えが行われ、
姉さんは彼反に代わって助手席に乗り込むと、一路豊橋へと向かった。
ここまでに連絡のついたがついたのは筒井だけ。
これから拾いに行く豊橋組とはいっこうに連絡がついていなかった。
モッチィは大丈夫としても、心配なのは平井である。
午前中にモッチィと電話した時には、平井はこの日の予定を
まったく聞いていないとぬかしたらしい。
この2週間ほど前に、俺の口からしっかり集合場所と時間を
伝えたにもかかわらず、だ。
ただ、これから向かうカウントダウン、俺はその行き先を
よく把握していないのだが、そのチケットはモッチィによって
すでに購入されていた。
そのチケット代はモッチィが立て替えていたのだが、平井からだけは
事前に集金を済ませているらしい。
モッチィもさすがにそこは危険に感じていたのだろう。
これで平井が集合に間に合わず、ドタキャンでもしたらもう笑うしかない。
現地集合すら考慮する必要があるかもしれない。
豊橋に入るとモッチィから集合場所に着いたと言う連絡が入り、
ほぼ同時に平井からも連絡が入る。
しかし、道が混んでいて何時に着けるか分からないなどと言うではないか。
すかさず筒井に連絡を取り、今後の展開について首脳会議を開きつつ、
平井への連絡をお願いした。
集合場所に着くとモッチィを拾い、しばしその場で待機する。
時間はすでに13時頃だ。とてもじゃないが13時半豊田集合はムリだろう。
そんな計算が頭をよぎった時、筒井からのコールバックが入る。
どうやら平井はあと10分ほどで到着できるらしい。
ほっと安堵しながらも、複数の角度から多面攻撃を仕掛けなければ
捕らえられない平井との連絡網には、改めて唖然とするばかりだ。
直接俺に連絡を入れれば済む内容だと言うのに…。
ようやく登場した平井を回収すると、俺は急ぎ豊田へと向かった。
豊田到着は14時を過ぎた頃。
コンビニに寄って豊橋組の食料を調達すると、
筒井と合流してジャパンレンタカーへと向かう。
今回の参加人数はここまでに集合した俺、モッチィ、平井、筒井、
橋本姉さん、山本、彼反の7人。
これだけで俺のプレサージュは満員状態である。
そこにこれからさとっちゃんを加えると、定員オーバーしてしまうのだ。
そこで俺達はレンタカーを借りることになっていた。
当初、俺と筒井が企画している段階では車2台体制で考えていたのだが、
ふとした瞬間に
「マイクロバス借りて、最初は麻生だけが乗ってて、
各地で一人ずつ乗ってくってのはおもしろいんじゃないか?」
という発想が浮かんだのである。
考えてもみてほしい。友達と旅行行くってときに、待合わせ場所で待ってたら
ツレの運転するバスが迎えにくる。
そしてそのバスにどんどん人が増えていくのだ。
遠足みたいなワクワク感がうかんでくるだろう。
……と思っていたのだが、それならばと言って筒井は、
「乗り心地を考えたらアルファードでいいんじゃないか?8人だし」
という事実に気づいてしまい、アルファードをレンタルすることになった。
しかも浜松から借りてしまうと返すのも浜松に帰ってからになるから、
めんどくさいし、時間的にも余裕がないかもしれない…ってな理由から、
送迎は俺の車で、集合してからレンタカーという流れになったのである。
コレにはもうひとつ理由がある。
初めは単なる年越し飲み会だったこの企画、それが肥大して
カウントダウン&初詣企画になり、その時点で「飲み」は消えていた。
しかし「なんなら残れる人は残って、そのまま新年会をやってしまおう」と、
「飲み」の計画も復活してきたのである。
そうなると宿のない浜松飲みよりも、筒井とさとっちゃんのアパートが使える
豊田飲みの方がだんぜん有力になる。
交通費やチケ代だけで1万近い予算になっているだけに、
宿代は抑えたいという考えである。
そんなわけで、
プレサージュで送迎 → アルファードで豊田から出発
という流れはさらに強くなったのだった。
ただ、結局のところ新年会は、人の家だと眠れないタチだと言う橋本姉さんが、
自分のうちを宿として提供するから浜松で飲もうと言うことになったのだが。
ジャパレンに着くと2台のアルファードが止まっている。
ノーマルな感じのヤツとスノボ仕様である。このどちらかが兎号なのだろう。
手続きを済ませて店員から受け渡されたのは、やはりそのうちの片方だった。
しかもスノボ仕様の方だ。
レンタカーの予約をした筒井からは、事前に4WDしか空いてなかった
という話は聞いていた。
4WDの方が若干割高になってしまうため、筒井は店員に食い下がり、
「雪道走るわけじゃないんだから二駆で充分だ」とゴネたのだが、
「スノボにだって行けますよ」と返されたらしい。
カウントダウンに初詣、さらには新年会までやったうえでスノボなんかも
企画に組み込んでしまったら、さすがの兎団も命を賭けなければ
しのぎきれないボリュームである。
しかしそれを反論したところで状況に変化はなかったようだった。
そのスノボ仕様のアルファード。それにしたってモロである。
4WDってだけじゃなく、キャリアも積んでるし、よくよく見れば
スタッドレスまで履いているではないか。
これから乾いたアスファルトの長距離を散々走るだけだと言うのに、だ。
アルファードに乗り込み、ジャパレンを出発したのが15時半頃。
相変わらずのことだが、新メンバーが増えても我々のアバウトさには
いっこうに変化がないようである。
まずは使い慣れないナビとの格闘だ。
これから向かうさとっちゃんのうち、実はクリスマスに引っ越したばかりの新居なのである。当然行ったことはないし、場所も知らない。
あるのは事前にゲットしてあった住所だけ。
そこでその住所をもとにナビを発動させようとしたのだが、
そこでもまた時間をくってしまったのである。
ようやくの思いでさとっちゃん宅付近のGEOを見つけると、
さとっちゃんに連絡を入れる。
すぐ近くだから歩いてGEOまで来れるらしい。
ここに来るまでに発覚した事実を補うにはもってこいの状況だ。
その「事実」とは移動中の音楽がいっさいないということである。
アルファードに付いているナビはHDDナビだったのだが、そのハードディスクは
からっぽで、CDを持参した者もいない。
そこで道すがら音楽を現地調達をしようという話が出ていたのだ。
GEOに入るとそれぞれにCDを物色し始める。
個人個人好きなCDなんかは持ってきてはなくても、うちにはある。
そうなると購入を断念したり、買うほどでもないかなってなCDが
リストアップの対象になるのだが、言うなれば1次予選に敗退したCDである、
当然新品での購入ははばかられるってものだ。
そこで中古CDを物色することになるのだが、
そのGEOは著しく品数が少なかった。
棚が3つ並んだ島が4列あるだけである。もちろん洋楽を含めてだ。
難航するBGM探しはさとっちゃんが到着してもなお続き、
ここでも時間を費やしてしまうことになる。
さぁ、いよいよ出発です。時間はもお16時。
予定ではもう目的地に着いててもおかしくないぐらいの時間に出発だ。
助手席は姉さんに代わってさとっちゃんとなり、後部座席はクルリんパシートを
フル活用して3×3でお見合いシートになっている。
まずは全員そろったところでBDPの贈呈だ。
山本へのBDPはあるDVDである。そこで俺はナビでいきなり再生♪
…と思ってナビにディスクを投入するが、「未対応のディスクです」と
言い張って再生しようとしない。HDDナビのくせに、だ。
仕方なく俺は一度ほどいてしまったラッピングをやりなおすと、
山本へと手渡した。その中身とは……
「お笑いウルトラクイズ」 だ。
「アメリカ横断ウルトラクイズ」を元ネタとして、10年ぐらい前にやっていた
ビートたけしのお笑い番組である。
今では考えられないような状況でのクイズの数々が凄まじいと言ってもいい。
(例:クレーンで水上に吊り上げられたバスの中に解答者がいて
クイズに間違うとバスがだんだん沈没していく)
ちなみに今年の元旦には「11年ぶりに復活」みたいな感じで、
正月特番で「お笑いウルトラクイズ」をやってたから、見た人もいるだろう。
このBDPの選定には去年の俺のサブBDPが絡んでくる。
去年の俺の誕生日。BDPT(バースデイプレゼントトラベル)と銘打って
下呂温泉に旅立った。
その車中でもらったサブのBDPが「コール選手権」
のDVDだった。
その車中での上映会の盛り上がりは凄まじく、モッチィが持参した
ポータブルDVDプレーヤーが熱変形するほどのヘビーローテで
繰り返し見たのだった。
(ちなみにメインのBDPにはオリジナルデザインの兎団zippoを
もらいました。改めてありがとう!)
その盛上がりを今一度!…ってな感じで選んだBDPだったのだが、
ナビでの再生を拒否られたことと、そんなものを持ち出すまでもなく
オートで盛り上がっていったため、車内での上映会は断念することとなった。
高速にのって1時間ほど、伊勢湾岸道はあいかわらずすいていて、
快調なペースで進んでいく。
目的の地は「パルケエスパーニャ」志摩スペイン村である。
直線距離では約70kmだが、ナビの表示する距離はその3倍ぐらいである。
1時間経過するうちに、到着予定時刻は大幅に巻いていったのだが、
それでもまだ140kmほどの道のりが残っていた。
後部座席のほうでは異様な盛上がりを見せ、前に座っている俺とさとっちゃん
なんてのはのけ者状態である。気分的には修学旅行を引率する先生って感じだ。
ここで俺はトイレ休憩を提案すると、
ついでにメシも済ましてしまおうと言う話になった。
この日は大晦日。みんなで年越しそばにでもありつこうという算段だ。
食券の券売機の前を占拠すると、俺達は作戦会議に入った。
このあといつ食べ物にありつけるかはわからない。
最悪の場合カウントダウンを終えて、伊勢神宮に向かってから
出店でメシってこともありうる。
そば1杯ではどうにも不安が残る食糧事情である。
さらには平井とモッチィはすでにそばを食べてきたと言うではないか。
コレに対して俺と筒井は「みんなで食べるそばに意味があるんじゃないか」
という熱弁でもって説き伏せる。
そんな俺と筒井はとんてき丼と山菜そばという食料の貯蓄にはしった。
とんてき丼がやたらうまそうだったのである。
しかしモッチィたちを説き伏せておいてそばを食べないのでは、
無責任にもほどがあるってもんだ。
とんてき丼とそばのセットがないかを探し、ラーメンとのセットなら
存在することを確認すると、店員に「ラーメンをそばに変えろ、大晦日だぞ」
ってな抗議を入れるも、「値段が変わってくるからムリだ」と一蹴されてしまった。
そこでとんてき丼と山菜そばになったのである。
セットじゃなくどちらも単品だ。ようは2人前をたいらげたわけですね。
筒井は昼メシに牛丼を、俺はその2時間ほど前に牛丼大盛りを
食べていたのにもかかわらず、だ。
でも、実際食べた俺としては特に苦もなく完食した記憶がある。
そばはまぁ普通だったのだが、とんてき丼がF1観戦のときに
飽きずに3回ぐらい食べた焼肉丼に似てて、食欲を増進させたのかもしれない。
メシを済ますと再び伊勢湾岸道を飛ばしパルケエスパーニャへと向かう。
ナビの到着時刻を見ると、30分ほど遅れている。
俺は遅れを取り戻すべくアクセルに意気込みを送る。
このアルファードは排気量2.4リッタータイプの方らしいのだが、
フル乗車とは思えないほど俺の意思に従順である。
メシの後ってことで車内のテンションは1時沈静化……するかと思いきや、
眠りに落ちていったのは橋本姉さんと彼反のみ、他の4人はブンブン侍でもって
さらなる盛上がりを見せてくる。
これからまだ8時間は活動が続くと言う事実などまったくお構い無しだ。
盛り上がりはおさまることを知らず、目を覚ました橋本姉さんをも巻き込んで
どんどんとヒートアップしていく。
BGMなんてのを買って用意したものの、たぶん彼らの耳には入っていないだろう。
いまだに1枚目に挿入したCDがエンドレスで流れつづけている。
やがて高速を降りると、伊勢神宮の横を通過し、山道へと入っていく。
道は特別混む様子もなく、軽快に山をひた走っていたが、
途中でバスの後ろについてしまい、ペースダウンを余儀なくされる。
そこでもう一度トイレ休憩を入れておくことにした。
ちょうどよくコンビニが姿を現したのである。最近の山道は便利になったものだ。
パルケエスパーニャに到着したのは19時半頃………
~次回予告~
「2007年カウントダウン企画 ~エスパーニャ編~」(仮題)
ついに目的の地パルケエスパーニャに到着!
2007年に向けて突っ走る新生兎団の雄姿をご覧下さい♪
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